【オリンピック日本代表について】前園真聖独占インタビュー!
文/戸塚 啓
──香川、清武、宮市の3人はフル代表に招集されているので、前田とは接点がある。ザックのもとで培ってきたコンビネーションを、U-23代表に生かせるのはメリットですね。
「ロンドン世代の大迫に1トップとしてのメドが立てば、前田を使わずにヤット(遠藤/ガンバ大阪)を入れてもいい。センターラインには、経験のある選手を置きたいので。ヤットではなく前田なら、ダブルボランチは扇原と山口のセレッソのコンビで問題ないでしょう」
──香川は新天地を求めることが決まっています。新しいクラブに早く馴染むのも大切ですが、彼はオーバーエイジではないだけに、何とか呼んでほしいですね。宮市にも同じことは言えますが。
「この年代の選手ですからね。南アフリカ・ワールドカップもそうでしたけど、日本は組織で守れることはできると思う。パスをつなぐことも、ある程度まではできる。でも、ベスト4に入る、メダルを取りにいくという壁を破っていくには、組織に対してひとりで局面を打開して、数的優位を作っていけるな選手が必要だと思う。必要だし、実際にいるわけだから、使いたいですよ。それは香川であり、宮市であり」
──五輪と言えばスケジュールがタイトです。少ない人数で、ハードな日程をこなさなければならない。
「ツラいと思いますよ。アトランタ五輪は確か、2日置きで3試合だった。それで移動もありましたから。レギュラーの11人だけでなく、登録メンバー18人で戦わないと乗り切れない。僕らもフィールドプレーヤーは全員が出ている。メダルを狙うなら総力戦で臨むことになるし、スペインに負けたら2戦目、3戦目でフルパワーが必要になる。そうなると、準々決勝以降が大変に。だから、初戦は引き分け以上で乗り切りたいんです」
「ロンドン世代の大迫に1トップとしてのメドが立てば、前田を使わずにヤット(遠藤/ガンバ大阪)を入れてもいい。センターラインには、経験のある選手を置きたいので。ヤットではなく前田なら、ダブルボランチは扇原と山口のセレッソのコンビで問題ないでしょう」
──香川は新天地を求めることが決まっています。新しいクラブに早く馴染むのも大切ですが、彼はオーバーエイジではないだけに、何とか呼んでほしいですね。宮市にも同じことは言えますが。
「この年代の選手ですからね。南アフリカ・ワールドカップもそうでしたけど、日本は組織で守れることはできると思う。パスをつなぐことも、ある程度まではできる。でも、ベスト4に入る、メダルを取りにいくという壁を破っていくには、組織に対してひとりで局面を打開して、数的優位を作っていけるな選手が必要だと思う。必要だし、実際にいるわけだから、使いたいですよ。それは香川であり、宮市であり」
──五輪と言えばスケジュールがタイトです。少ない人数で、ハードな日程をこなさなければならない。
「ツラいと思いますよ。アトランタ五輪は確か、2日置きで3試合だった。それで移動もありましたから。レギュラーの11人だけでなく、登録メンバー18人で戦わないと乗り切れない。僕らもフィールドプレーヤーは全員が出ている。メダルを狙うなら総力戦で臨むことになるし、スペインに負けたら2戦目、3戦目でフルパワーが必要になる。そうなると、準々決勝以降が大変に。だから、初戦は引き分け以上で乗り切りたいんです」
──なでしこジャパンについては? こちらはメダル獲得が有力視されています。
「男子とは違う立場ですね。昨夏のワールドカップ優勝で、今回の五輪は難しくなるだろうなと想像していたんです。でも、2月のアルガルヴェカップ、4月のキリンチャレンジカップを見ると、あのアメリカが日本に一目置きながら戦っていると感じた。対バルサじゃないけれど、ある程度ブロックを作って、カウンターを狙ってくるような」
──前園さんは、前回の北京五輪を取材していますよね。当時と比較して、アメリカの戦い方は変わっていますか?
「まったく違います。昨夏のワールドカップとも、また違う。なでしこジャパンを怖がっているところが、多少なりともあるのかなと感じますね。確かに、ボール廻しはうまい。狭い局面で相手をいなすパス廻しとか、チームとしてしっかりできている。澤が体調不良で欠場したキリンチャレンジは、どうなるのかなと思って観ていたけれど、ほとんど影響はなかったですね。むしろ、澤がいなくてもできると思わせた。期待が膨らみますねえ」
──精神的支柱としての澤穂希は、もちろん必要なんでしょう。けれど、キリンチャレンジカップは、彼女抜きでも遜色のないゲームができていましたね。
「ブラジル相手にもスタイルを変えずに、勝ち切ることができた。ドイツが一番イヤな相手かなと思ったけど、ワールドカップで日本に負けたから今回は出場できない。なでしこジャパンは、メダルの可能性がかなりあると思う」
「男子とは違う立場ですね。昨夏のワールドカップ優勝で、今回の五輪は難しくなるだろうなと想像していたんです。でも、2月のアルガルヴェカップ、4月のキリンチャレンジカップを見ると、あのアメリカが日本に一目置きながら戦っていると感じた。対バルサじゃないけれど、ある程度ブロックを作って、カウンターを狙ってくるような」
──前園さんは、前回の北京五輪を取材していますよね。当時と比較して、アメリカの戦い方は変わっていますか?
「まったく違います。昨夏のワールドカップとも、また違う。なでしこジャパンを怖がっているところが、多少なりともあるのかなと感じますね。確かに、ボール廻しはうまい。狭い局面で相手をいなすパス廻しとか、チームとしてしっかりできている。澤が体調不良で欠場したキリンチャレンジは、どうなるのかなと思って観ていたけれど、ほとんど影響はなかったですね。むしろ、澤がいなくてもできると思わせた。期待が膨らみますねえ」
──精神的支柱としての澤穂希は、もちろん必要なんでしょう。けれど、キリンチャレンジカップは、彼女抜きでも遜色のないゲームができていましたね。
「ブラジル相手にもスタイルを変えずに、勝ち切ることができた。ドイツが一番イヤな相手かなと思ったけど、ワールドカップで日本に負けたから今回は出場できない。なでしこジャパンは、メダルの可能性がかなりあると思う」