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世界各地から招かれる国際的セラピスト 奥田健次独占インタビュー【後編】



──挫折や失敗は繰り返してきたほうですか?
でしょうね。

──その中でやり方を間違えたり・・・ってこともあったんですか?
仕事上でですか?

──はい。
あるでしょう、そりゃ。ああ、こっちの手のほうが良かったな、とか。将棋と同じです。
そのね、修正が速いんですよ。

──それは修正が速いってことは、正しい方向に導けたってことですよね。
さっきの話・・・、メタファーに戻るとですね、一流の野球選手だって10割打ったろうと思って打席に立ってるんですよ。
で、シーズンオフになって去年3割だったか・・・。「良し、まあ満足」って感じるじゃないですか。
しかし、「3割で良い、満足」と思いながらシーズンの開始を迎えてません。全ての打席で全部打ってやろうと思ってやってるはずですよ。
ところが3割でヒーローなんですよね。
打てなかったときに、いちいち落ち込んでいられないじゃないですか。重要な試合で打てなかったら落ち込むことは多少はあっても。
そういうものなんですよ。
僕のような仕事で打率3割ではイカンのですけど、9割5分とかで、さっき100%って言ったのは結果としての100%に持っていくんですけど、当然、この子をこうやってみて(あ、ちゃうかった)って思ったら、僕は直ぐにお父さんやお母さんの見てる前でも、『あ、お母さん、このやり方でやってるんだけど、違うみたいだからこっちでやります』って言ってやり方を変えます。
今回のドキュメントは、やり方を変えますっていうより、この子はこれが出来るようになったから、次にもっと難しい課題に変えますって感じですけど、上手くいかないっていうのは、そんなレベルであって・・・

──より良いやり方に変更するってことですもんね。
そうです、そうです。
そこはプロやと思うんですよ。
もし、僕が欲したやり方で・・・これが弱いのが、永田町の…永田町ちゃうわ、霞ヶ関でよろしいですわ。ま、永田町もか・・・の、自分の決めた教育政策で“これでいく”って決めたときに、『ちゃうかったー』って言えないじゃないですか。
ゆとり教育にしても・・・
で、教育政策を考える人っているじゃないですか。
そういう専門家会議みたいな専門家の諮問機関のところで、その人らが教育の方針を決めるじゃないですか。
で、間違ってた時に、自分のやってきたことを『ごめんなさい。間違ってました、てへぺろ〜』って言えよって思うんですよ。東大の学者とかかな。
そう言ったら許すって思うんですよ。
俺だって間違ってたら言うよ、謝るよって。
ところが、あんたらは変えないよなって。

──絶対に変えませんね。
そうなんですよ。
自分のやってきたことを否定できないから科学者じゃないんです、そういう学者らは。
僕はいつも講演でも言ってるんですけど、『僕は結果に基づいて、アカンかったら見直します。だけど、見直すまで一定の期間はやってみる』っていうふうに。
自分は変えるし、子どもに合わせるし、結果に合わせて評価して変えるっていうのを厭わないというか、結果次第で見直すのが専門家の仕事だと思ってるんで、『これで俺は正しいのだ』って正しく無さそうなのに言い続けるなんて、これっぽっちも無いんですよ。

──もちろん、人間と対峙しているわけで、状況なり変化があって当然だし、より良いものが見つかっちゃったら、それを試すっていうのは・・・
そうです、そうですよ。
僕は行動分析学の本を書いて売ってますけど、学会で常任理事とかって言われていても、僕は行動分析学が好きで選んだんじゃないんですよ。
これが、一番、今は効くと。子どもたちを変えられる。
他にいろいろと手法とかあるにはあるんですよ。
でも、あかんやろって。二年経っても喋れない子は喋れない、みたいな。
ところが、行動分析学って、それこそこのドキュメントでもそうですけど、あの子だったら半年で喋れるようになって、これはしかも僕からしたら、あのドキュメントなんて自分のやってることのほんの一部で、もっと難しい子、もっと大変な子・・・その子らの親からは取材の協力がもらえなかっただけなんです。いや、こちらから取材の相談をするのも憚るくらいの家族問題を抱えた家庭もあるわけですよ。
番宣とかテレビの欄には“奇跡!自閉症の子に起こった奇跡”とかって書いてありましたけど、奇跡じゃない。日常やと。
ホントそうなんで。
奇跡じゃないんですよ。

──今の行動コーチングアカデミーの件なんですけど、これは指導者の育成をメインとしたっていう考えで良いんですか?
そうですね、でも、それだけじゃないんです。
僕、名刺の裏にも書いてあるんですけど、高原の田舎暮らし体験を親と子にさせてみたいし、その姿を見るのも興味があるし、ワンシーンでドキュメントにもありましたけど、何なら僕が一番考えているのは、子ども大喜利とかで、アメリカでは「センス オブ ユーモア」って言って、『ケンジ、オマエは英語がヘタクソや』って、ここも間違ってる、と。しかし、“オマエは日本人なのに珍しくセンス オブ ユーモアがある”って評価に書かれたんですよ。
僕、英会話はヘタなんですけど、ユーモアがあるってアメリカ人に言われて・・・。僕、「ミッキーマウスの暴力について」って発表をしたんです、英語ヘタクソなんですけどね。
そうしたら、アメリカ人らは、ドッカンドッカンとウケるんですよ。
アメリカの笑いと日本の笑いって違うんですけど、じゃあ、今度、翻って自分が科学者として行動分析学でコーチングできる人間として、さっきの「センス」だし、「ユーモアのセンス」・・・? じゃあ、どう教えんの?って、すごい興味があるんです。一体、どういうふうにしたら子どもたちにユーモアって教えられるのか、それともセンスで終わりなのか、その子らの育ちがあって物事を面白く見る方法とか、どこかを教えて、どこからかはその子の生きてきた背景だと思うんですよ。
そういうのに興味があって、興味だけじゃなくて、子どもを集めてお笑い道場を開こうと思ってるんです。

──じゃあ、それはもう支援を必要としている子とか全然関係なく?
はい。
だって、ユーモアのセンスってすごい大事で、例えば放送作家さんと出会ってもね、この人たちはエンジンやなと思うんですよ。こういうのを作ってんのやって。羨ましいなと思うわけですよ、放送作家さんの仕事を見ていると。これ、浅井企画にもいるんですけど。
逆に僕も興味があってインタビューしたいくらいです。
自分は科学者をやりながら、「センス」をどう教えるか、教えられることはどこまでなのか。僕は分かってるのかって言ったら分かってません。で、学会で、この間、聞いたんですよ。今日のブログにも書きましたけど。答えは誰も返ってこないんですよ。知らないんです、誰も。
でも、センスって一片付けしてしまうのは誰でもできるんです。そこらの居酒屋で喋ってるオッサンでもできるわけです。
だけど、それをどこまで教えられて、どこからが育ちや経験、センスって言葉が該当するのか実は学者たちも解ってるようで解ってないんですよ。
解ってないからワクワクするじゃないですか。

──全くじゃあ、この読者の方とかが期待しているものでは無いんですね。
その一面も、もちろんあります。
名刺、渡しましょうか? 裏に書いてありますけど、すごいデパートみたいなもんです。
後進を育てて、臨床もやって、保育士、保健師、心理士、医師の研修も入ってて、子育て相談も入ってて・・・。で、ここまでは自分が責任持って出来る仕事やし、既にやってます。これからもやっていきます。
で、ここから下の・・・僕、スポーツコーチングでフットサルのチームをこの4月・・・西軽井沢FCって作ろうと思って、大枚叩いてウチの荒れ果てた土地にですね、国際試合ができるフットサルのゴールを二つ買ったんですよ。ニセモノじゃなくて本物の国際試合基準のを買ったんです。雨ざらしなんですけどね(笑)。
これ僕ね、軽井沢でチームを作ったろって思ってるんです。
そこはね、ちょっと“夢”って言葉は口が幅ったくて言わないんですけど、『夢、ありますか?』って言われたら『実は、自分とこのフットサルの・・・』って。
未だ一人も集めてなくて、これから候補していくんですけど(笑)。

──今、軽井沢に常駐してらっしゃるお弟子さんとかスタッフさんとかは?
常駐はゼロです、今のところ。

──ゼロなんですか?
身内が助けてくれています。近所の方もシーズンになったら手伝ってくれています。
これ、奇跡なんですけど、5年前にちっちゃいボロい古い書斎を…アパート型の別荘を買ったんです。
で、そこに、ナント、そこの真ん前、真ん前ですよ、あの広い長野県を道挟んだ真ん前、5,000坪の土地を『これ、買いませんか?』って。
心臓が止まるかと思いました、不動産屋さんに連れていかれて。
(ここの向かいに僕の別荘があるねんで)って思ってたけど、内緒にしてて(何処に行くねん、何処に行くねん、オレの別荘に来てるやん、何処行くねん)って思ってたら『ここです』ってパッと入って『はあ? ここですか?』ってポーカーフェイスで。
買いたいと思ったら値段を釣り上げられると思ったんで、『へぇ~』とか言いながら、本当はドキドキ。不動産屋さんは契約後にこのことを知って、『うひゃぁ! ポーカーフェイスにやられました! 凄腕の心理士ってやだなぁ!』とビックリしてました(笑)。ご縁とは恐ろしいなって。5年前、自分で買った土地の真ん前の5,000坪の学校の空き地って・・・しかも、売りに出てたんやって。
これはもう、ビビリましたね。

で、今、社会福祉法人を目指してるんで、社会福祉法人になったら、それをやらなきゃなんですけど、法人にしないと、僕、毎年、毎年、5,000坪の宅地のスゴイ固定資産税が来ちゃうんですよ。そういうところの知識が無いので、言われたまま払ってきてるんで、税理士と行政書士に相談して、社会福祉法人設立なんて審査がありますから、そこはこれから相談して動いていくところなんですね。
で、法人を作って高齢者の支援もやりながら、子どもの支援は自分の仕事のまま続けていくって感じなんです。
法人になったら人を雇わなければなりませんし、雇いますけど、出来るまでは個人名義で買ったのもですので・・・。だから、逆に地元の方が心配してくれて手伝ってくれるんです。
手伝いじゃ申し訳ないので時給でバイトのようにしてお金を受け取ってもらってるんですけど。

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