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井上貴子デビュー25周年イベント:闘い続ける女たち

──男性ファンが支えてくれていたわけですね。
その当時のファンは男性しかいなかったな。

──でも、ある時から“女性が憧れる女性”になった気がします。
30代くらいからかなぁ。
女性ファンが増えたよね。

──まさに貴子さんが憧れていた“カッコいい女性”ですよね。
そう、そう、そう！
それまでアイドルレスラーと言われてきたけど、いつまでもアイドルレスラーではいられない。
引退するんであればいいんですけど、まだ続けていくのであれば、今までの井上貴子にプラスアルファがないとダメかと思った。
それで技をプラスしようと思ったんです。

──だから美拳（バックブロー）を使うように？
そう。
キックボクシングを習いに行ったんですけど、10年もやっているプロレスラーがいけば、優しく教えてくれるのかと思いきや、もの凄く厳しくて「お前のカラダはなんだ！」みたいな（笑）。
久しぶりに人から怒られました。
それから毎日通って、掃除ではじめて掃除で終わるような生活でした。
トレーニングも男のプロレスラーやキックボクサーに混じって、やっていたし、でも、あの時は本当に自分が変わっていくんだなっていうのがわかりました。
それくらい毎日きつかったです。

──そこまでして変わらなければいけなかった……。
変わらなきゃダメだったね、あそこは。
だってあの時の私は自分自身に緩かったもん。

人気が出ちゃって、お金ももらって、ある程度の地位があると、練習もしなくなるし、遊びにいっちゃうんだよね。
「練習しなくてもいいよ、毎日試合やってるんだから」って。
その時が一番、あぶらが乗っていたというか、Ｗ井上（井上貴子＆井上京子の、同期タッグのチーム名）の時だったし、人気もあった。
生意気な頃ですよ（笑）。

──つねに自分を変えようという意識があったから、体型とかも維持できているんですね。
さすがに最近は少し肉がついてきたけど、うまく隠してる（笑）。
うまく隠して、なぜかリングに上がるとお腹とかもへっこましたまま試合ができるんですよ。
意識の問題ですよ。

──美を保つための健康法みたいなことはありますか？
夜更かしはしなくなりましたね。
昔は毎日、夜更かししてたけど、今はもうできない。
１日夜更かしすると取り戻すのに１週間くらいかかります。
寝不足は敵ですね。

──それ以外に続けてやっていることは？
続けてやっているのはヨガ。
７〜８年前からはじめてからずっと。