少林寺流拳行館空手道 総本部 館長 久高正之空観独占インタビュー
──ひゃ、100カ国ですか?
はい。その国々には直接私が教えた弟子がおりますから、先日の9月の大会にも世界各国から弟子たちが私の電話1本で日本に来るわけです。
世界といえば、2015年、第1回ヨーロッパオリンピックゲームが旧ソビエト社会主義共和国連邦のアゼルバイジャンのバクーで開催されますね。石油の発祥の地として有名な国です。
アゼルバイジャンはソ連時代に私が指導しまして、世界の中でも飛び抜けて空手がさかんな国です。
アゼルバイジャンの大統領はヨーロッパオリンピック委員会の委員ですし、彼のおじさんにあたるアリーブ・パシェブさん(国立航空アカデミー学長)という方が、アゼルバイジャンで我が硬式空手道の会長を務めてくださっています。
そのパシェブさんのお嬢さんと現大統領が、選挙で戦ってどちらかが次期大統領になります。
──ということは、第一回ヨーロッパオリンピックゲームで空手が公式種目に入る可能性がなきにしもあらず、ということですか?
「良い風が吹いている」とだけ申し上げておきましょうか。
加えて、第1回ヨーロッパオリンピックゲームの前年の2014年には同じくアゼルバイジャンで第20回硬式コンタクト空手ワールドカップを開催します。
これは第1回ヨーロッパオリンピックゲームへのデモンストレーションでもありますし、リハーサル的なものになると考えています。
当然、ヨーロッパオリンピック委員会の委員たちも来ますから、良いアピールになるはずです。
・・・ということは、2020年の東京オリンピックの際には公開競技に加わる可能性が高くなる、と私は思っています。
──そもそも、どうして空手はオリンピックの種目にならないのでしょうか。
そうですね。。。先ほど申し上げたように、空手は世界中に広がっています。
砂漠の真ん中に行ってもKARATEという看板とCoca-Colaの看板は必ずあるぐらいですから。
それほど空手の競技人口は多いのですが、残念なことに、いろいろな流派があり、ひとつにまとまっていません。
だから競技法もさまざまです。
現状、ノン・コンタクトは一番大きな組織です。笹川良一先生が初代の会長として作り上げ、かつては私も在籍していました。
ただノン・コンタクトには判定が明確ではないという問題があります。
コンタクトは当てることによって音もしますし、技が有効かどうかが一目瞭然です。
そして選手自身も当てたか、当てられたかがはっきりわかります。
審判にも観客にもわかりやすいし、最高にエキサイティングな競技ですから観客はおおいに沸きます。
──競技法、ルールの統一化が難しいとなると、オリンピックの公式種目になるためにはどうしたら良いのでしょうか。
コンタクト部門とノン・コンタクト部門、このふたつの種目でオリンピックに出ればいいじゃないかと私は考えています。
レスリングにはフリースタイルとグレコローマンがありますね。
フェンシングにもフルーレとサーブルがあり、スイミングには平泳ぎ、バタフライ、もっといろいろありますね。
空手にもコンタクトとノンコンタクトの競技形式を作れば良いだけのことです。
──競技形式が違えど、空手という種目であることには違いないと。
そうです。
「俺が俺が」ではなくて、みんなが協力しあって、空手という素晴らしい競技をオリンピックに入れましょうと私は提唱しています。
少し方向が変わりますが、こんなおもしろい話があります。
空手の第1回世界大会は東京オリンピックの1年前に東京で開催されました。
2回目のフランス大会の時のことなのですが、お世辞にも強いとは言えないフランスの選手が世界3位になったんです。
どうして3位になれたかというと、1回戦から準決勝まで、すべての試合で当てられて勝ち進んだのです。つまり、対戦相手がつねに反則をとられ続けたということです。
世界のジャーナリストたちが言いました。
「空手っておもしろいスポーツですね。ボールのないバスケットボールみたいだね」と。
──どういう意味ですか?
ボールを投げたつもり、ゴールに入ったつもり、ということなのでしょうね。
おもしろい見方かあるものだと思いましたよ。
要するにマスターベーションみたいなものですよ。
反則で勝ち進むのは空手の本来のあり方ではないと私は思います。
だからといって、硬式空手が良いから硬式だけにしようと申しているわけでは決っしてありませんよ。
ノン・コンタクトの選手達は懸命にやっていますし、素晴らしい選手もたくさんいます。
ノン・コンタクトがこれだけ世界に広まっているのですから、コンタクトとノンコンタクトを一緒にすすめて、オリンピックに行きましょうというのが私の考え方なのです。
まずは立たなくては、話になりませんからね。なにごとも(笑)。
──アゼルバイジャンのほかに空手がさかんな国はどこですか?
旧ソ連の国々ですね。選手人口が最大の国はなんと言ってもロシアですし、実力も高いです。
旧ソ連時代に「空手の父」と呼ばれたアレクセンシュトラミンはソ連邦最初の黒帯で、私の弟子なんです。プーチン大統領もレスリングの金メダリストのカレリンも私と同じ武道協会なんです。
ということで、ソ連にも空手の公式種目入りを応援してほしいと要請しているところです。
はい。その国々には直接私が教えた弟子がおりますから、先日の9月の大会にも世界各国から弟子たちが私の電話1本で日本に来るわけです。
世界といえば、2015年、第1回ヨーロッパオリンピックゲームが旧ソビエト社会主義共和国連邦のアゼルバイジャンのバクーで開催されますね。石油の発祥の地として有名な国です。
アゼルバイジャンはソ連時代に私が指導しまして、世界の中でも飛び抜けて空手がさかんな国です。
アゼルバイジャンの大統領はヨーロッパオリンピック委員会の委員ですし、彼のおじさんにあたるアリーブ・パシェブさん(国立航空アカデミー学長)という方が、アゼルバイジャンで我が硬式空手道の会長を務めてくださっています。
そのパシェブさんのお嬢さんと現大統領が、選挙で戦ってどちらかが次期大統領になります。
──ということは、第一回ヨーロッパオリンピックゲームで空手が公式種目に入る可能性がなきにしもあらず、ということですか?
「良い風が吹いている」とだけ申し上げておきましょうか。
加えて、第1回ヨーロッパオリンピックゲームの前年の2014年には同じくアゼルバイジャンで第20回硬式コンタクト空手ワールドカップを開催します。
これは第1回ヨーロッパオリンピックゲームへのデモンストレーションでもありますし、リハーサル的なものになると考えています。
当然、ヨーロッパオリンピック委員会の委員たちも来ますから、良いアピールになるはずです。
・・・ということは、2020年の東京オリンピックの際には公開競技に加わる可能性が高くなる、と私は思っています。
──そもそも、どうして空手はオリンピックの種目にならないのでしょうか。
そうですね。。。先ほど申し上げたように、空手は世界中に広がっています。
砂漠の真ん中に行ってもKARATEという看板とCoca-Colaの看板は必ずあるぐらいですから。
それほど空手の競技人口は多いのですが、残念なことに、いろいろな流派があり、ひとつにまとまっていません。
だから競技法もさまざまです。
現状、ノン・コンタクトは一番大きな組織です。笹川良一先生が初代の会長として作り上げ、かつては私も在籍していました。
ただノン・コンタクトには判定が明確ではないという問題があります。
コンタクトは当てることによって音もしますし、技が有効かどうかが一目瞭然です。
そして選手自身も当てたか、当てられたかがはっきりわかります。
審判にも観客にもわかりやすいし、最高にエキサイティングな競技ですから観客はおおいに沸きます。
──競技法、ルールの統一化が難しいとなると、オリンピックの公式種目になるためにはどうしたら良いのでしょうか。
コンタクト部門とノン・コンタクト部門、このふたつの種目でオリンピックに出ればいいじゃないかと私は考えています。
レスリングにはフリースタイルとグレコローマンがありますね。
フェンシングにもフルーレとサーブルがあり、スイミングには平泳ぎ、バタフライ、もっといろいろありますね。
空手にもコンタクトとノンコンタクトの競技形式を作れば良いだけのことです。
──競技形式が違えど、空手という種目であることには違いないと。
そうです。
「俺が俺が」ではなくて、みんなが協力しあって、空手という素晴らしい競技をオリンピックに入れましょうと私は提唱しています。
少し方向が変わりますが、こんなおもしろい話があります。
空手の第1回世界大会は東京オリンピックの1年前に東京で開催されました。
2回目のフランス大会の時のことなのですが、お世辞にも強いとは言えないフランスの選手が世界3位になったんです。
どうして3位になれたかというと、1回戦から準決勝まで、すべての試合で当てられて勝ち進んだのです。つまり、対戦相手がつねに反則をとられ続けたということです。
世界のジャーナリストたちが言いました。
「空手っておもしろいスポーツですね。ボールのないバスケットボールみたいだね」と。
──どういう意味ですか?
ボールを投げたつもり、ゴールに入ったつもり、ということなのでしょうね。
おもしろい見方かあるものだと思いましたよ。
要するにマスターベーションみたいなものですよ。
反則で勝ち進むのは空手の本来のあり方ではないと私は思います。
だからといって、硬式空手が良いから硬式だけにしようと申しているわけでは決っしてありませんよ。
ノン・コンタクトの選手達は懸命にやっていますし、素晴らしい選手もたくさんいます。
ノン・コンタクトがこれだけ世界に広まっているのですから、コンタクトとノンコンタクトを一緒にすすめて、オリンピックに行きましょうというのが私の考え方なのです。
まずは立たなくては、話になりませんからね。なにごとも(笑)。
──アゼルバイジャンのほかに空手がさかんな国はどこですか?
旧ソ連の国々ですね。選手人口が最大の国はなんと言ってもロシアですし、実力も高いです。
旧ソ連時代に「空手の父」と呼ばれたアレクセンシュトラミンはソ連邦最初の黒帯で、私の弟子なんです。プーチン大統領もレスリングの金メダリストのカレリンも私と同じ武道協会なんです。
ということで、ソ連にも空手の公式種目入りを応援してほしいと要請しているところです。