【ワールドカップ最終予選突破のカギは!?】福西崇史インタビュー!
文/戸塚 啓
いつどこでお会いしても、爽やかなオーラに包まれている──福西崇史さんとは、そんな方である。
子どもたちやママさんにサッカーの楽しさを伝える、元日本代表選手として。スーツをビシッと着こなした、解説者として。引退後の活動は多岐にわたるが、福西さんの周りにはいつも澄みきった空気が流れている。清涼感溢れる笑顔は、女性人気が高い。
2度のワールドカップに出場した元プロフェッショナル・フットボーラーは、ふたりの子どもを持つ父親であ
り、9月で36歳になる働き盛りの男性でもある。新連載4回目を迎えた『SOCCER NOTE』は、現役引退から4年目を迎えた福西さんの“現在地”を語ってもらった。
W杯最終予選のカギは「コンディション」
──日本代表のブラジル・ワールドカップ最終予選が、9月から再開されます。6月に行なわれた3試合は、2勝1分けで乗り切りました。福西さんの評価は?
「ホームで連勝して、アウェイで引き分けたのは、十分に評価できます。6月の3試合でつかんだ自信は大きいでしょう。僕自身も最終予選を戦った経験がありますけど、とくに初戦は独特のプレッシャーがかかる。そこでしっかりと勝ったのが大きかった」
──内容については?
「最終予選突破を見据えつつ、世界を意識して戦っている印象がある。ヨーロッパでプレーしている選手が多くなったことが、影響しているのかもしれませんね」
──オーストラリアと敵地で引き分けた試合は、日本のほうがサッカーをやっていました。相手はロングボールに頼りきりでした。
「確かにそうかもしれないですが、オーストラリアのほうがキツかったんですよね。直前のゲームが、アウェイのオマーン戦でしたから。暑さあり、移動あり、時差ありで。それもあって、後半になるとパッタリ足が止まった。コンディションが万全なオーストラリアだったら、同じように単純なサッカーをやってきたとしても、日本にかかる圧力はもっと増していたと思う」
「ホームで連勝して、アウェイで引き分けたのは、十分に評価できます。6月の3試合でつかんだ自信は大きいでしょう。僕自身も最終予選を戦った経験がありますけど、とくに初戦は独特のプレッシャーがかかる。そこでしっかりと勝ったのが大きかった」
──内容については?
「最終予選突破を見据えつつ、世界を意識して戦っている印象がある。ヨーロッパでプレーしている選手が多くなったことが、影響しているのかもしれませんね」
──オーストラリアと敵地で引き分けた試合は、日本のほうがサッカーをやっていました。相手はロングボールに頼りきりでした。
「確かにそうかもしれないですが、オーストラリアのほうがキツかったんですよね。直前のゲームが、アウェイのオマーン戦でしたから。暑さあり、移動あり、時差ありで。それもあって、後半になるとパッタリ足が止まった。コンディションが万全なオーストラリアだったら、同じように単純なサッカーをやってきたとしても、日本にかかる圧力はもっと増していたと思う」
──日本の課題をあげるとすれば?
「流れのなかで展開を変えられるようになったら、もっと楽にゲームを運べるでしょう。たとえば、オーストラリア戦の序盤は……」
──主導権を握られ、耐える時間帯でした。
「そこで我慢できたのは、意思統一ができているから。相手の攻めをしっかり受けて、失点しなかったのはOKです。でも、もう少し工夫できたんじゃないか、という気もします」
──最終予選突破のポイントは?
「6月は3連戦だったので、チーム全体のコンディションが揃っていた。これからはリーグ戦の合間に集まって、数日後にゲームというスケジュールが続く。事前にテストマッチをすることがあっても、個々のコンディションに多少なりともバラつきが出てくる。いつもなら味方の選手が走ってきているタイミングなのに出てこない、といったズレが生じるかも。実際にそうなったら厄介です。サッカーは小さなズレが全体に影響してくるので」
「流れのなかで展開を変えられるようになったら、もっと楽にゲームを運べるでしょう。たとえば、オーストラリア戦の序盤は……」
──主導権を握られ、耐える時間帯でした。
「そこで我慢できたのは、意思統一ができているから。相手の攻めをしっかり受けて、失点しなかったのはOKです。でも、もう少し工夫できたんじゃないか、という気もします」
──最終予選突破のポイントは?
「6月は3連戦だったので、チーム全体のコンディションが揃っていた。これからはリーグ戦の合間に集まって、数日後にゲームというスケジュールが続く。事前にテストマッチをすることがあっても、個々のコンディションに多少なりともバラつきが出てくる。いつもなら味方の選手が走ってきているタイミングなのに出てこない、といったズレが生じるかも。実際にそうなったら厄介です。サッカーは小さなズレが全体に影響してくるので」