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大切にしていること、そして神とは…

——さまざまな活動をする上で、アーサーさんが大切にしていることな何ですか？

　「ダメといわれるようなことをやる」ということかな。人が反対することをやることが多いですね。絶えずそうではないんだけど、「反対されるということはやるべきことなんだ」という方に捉えるかな。
　無理とかダメとか言われてもやってみなきゃわからないでしょう？ 一歩踏み出せば必ず出会いがあるという経験を何度もしてきているから…。恐れや不安もあるけど、だからこそ情熱は高まるわけだから。「あの人と付き合うとあなたのイメージが悪くなるよ」と言われたとしても「俺別に自分のイメージなんかどうでもいいから」って（笑）。常に不安定な状態に自分を置きたい。そして、自分に正直でありたいんですよね。

——アーサーさんのお考えになる神と宗教の違いは何でしょう？

　多くの宗教の場合は、神に受け入れられるためには一生懸命修行しなきゃいけなかったり、何か不幸があったりすると「あなたがちゃんと供養しなかったからだ」と言ったり、恐れを動機にしてお布施が出てきたりするけど、神ってそんなものじゃないと思うんです。
　神は自然界を造ったけど、人間は宗教を作っちゃったんですね。宗教と神は決して一つではない。ジョンレノンが『Imagine』の中で「思い描いてごらん、宗教のない世界」と歌っているんだけど「神のない世界」とは言っていない。…そういうことなんだと思います。
　命は新たな命を生み出していく…自然界は命を開かしてるんですよね。花は“形”だけど命を開かしてる。でも人間が作る“形”は命を閉め出している。神は、人間の作った教会とか建物の中にいるのではなく、建物の外にいる。自然に感動したならそれはすでに神に感動しているのと一緒なんです。だから、僕としては「形じゃなくて命（自然）を意識しろよ」というところですかね。