アーサー・ホーランド独占インタビュー
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アーサー・ホーランドオフィシャルブログはこちら
http://www.diamondblog.jp/official/arthur-h/
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巨大な十字架を担いで歩く姿が各国のメディアでも取り上げられた「不良牧師」アーサー・ホーランドさん。牧師ながら俳優やモデルもこなすアーサーさんに、牧師になったいきさつや「十字架行進」をはじめとした活動についてをたっぷりお伺いしました。神を身近に感じられるようになるロングインタビュー!
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祖母が教えてくれた“言葉”の意味に救われた幼少期
——最初に、子どもの頃のお話をお聞かせください。
幼少期は“おばあちゃん子”でしたね。親父が元海兵隊の兵士で、母は大衆レストランの娘。二人はダンスホールで出逢って駆け落ち結婚。世間的に国際結婚はタブーとされていた時代だったから、駆け落ちを選んだんでしょうけど…孫の僕が生まれてからは祖父の態度も軟化。両親は仕事の都合で東京に行ったんですが、祖母が僕と離れたくないということで、祖父母の家がある大阪の西成で暮らすようになったんです。
祖父が市場で仕入れをしてそれを料理し、聞き上手の祖母が接客でおもてなしをする。家とはいえ、大衆レストランだから。いろんな人がやって来ますよね。近所の警察の人たちがぞろぞろ来るかと思えば、西成という土地柄もあってかヤクザっぽい人も、今でいうニューハーフの人も…いろんな事情を抱えた人たちが来る。お客さんだけでなくレストランで働いているスタッフもいるという環境で…。
——いつもにぎやかな家だったんですね。
家族以外のいろんなタイプの人をたくさん見ていたから、おかげで学校では学べない『人間学』を学ぶことができた。
加えて…よく「親の背中を見て子は育つ」と言いますが、料理でおもてなしをして喜んでもらうという祖父母の姿を見て育ったから、お金がもらえるから何かをするという「金ありき」な考え方ではなく、人に喜んでほしい、幸せな気分になってほしいという「人ありき」を学んだんだと思います。人を大切にしていった結果、お金はついてくるものだということも。
学校で何を教わったかは覚えてませんけど(笑)、祖父母から学んだことは今でもはっきりと僕の中に残っています。
——最初に、子どもの頃のお話をお聞かせください。
幼少期は“おばあちゃん子”でしたね。親父が元海兵隊の兵士で、母は大衆レストランの娘。二人はダンスホールで出逢って駆け落ち結婚。世間的に国際結婚はタブーとされていた時代だったから、駆け落ちを選んだんでしょうけど…孫の僕が生まれてからは祖父の態度も軟化。両親は仕事の都合で東京に行ったんですが、祖母が僕と離れたくないということで、祖父母の家がある大阪の西成で暮らすようになったんです。
祖父が市場で仕入れをしてそれを料理し、聞き上手の祖母が接客でおもてなしをする。家とはいえ、大衆レストランだから。いろんな人がやって来ますよね。近所の警察の人たちがぞろぞろ来るかと思えば、西成という土地柄もあってかヤクザっぽい人も、今でいうニューハーフの人も…いろんな事情を抱えた人たちが来る。お客さんだけでなくレストランで働いているスタッフもいるという環境で…。
——いつもにぎやかな家だったんですね。
家族以外のいろんなタイプの人をたくさん見ていたから、おかげで学校では学べない『人間学』を学ぶことができた。
加えて…よく「親の背中を見て子は育つ」と言いますが、料理でおもてなしをして喜んでもらうという祖父母の姿を見て育ったから、お金がもらえるから何かをするという「金ありき」な考え方ではなく、人に喜んでほしい、幸せな気分になってほしいという「人ありき」を学んだんだと思います。人を大切にしていった結果、お金はついてくるものだということも。
学校で何を教わったかは覚えてませんけど(笑)、祖父母から学んだことは今でもはっきりと僕の中に残っています。
——幼少期に置かれていた環境と経験が、今の活動につながっていった感じなんですね…。
そうですね。…僕はハーフですが、当時は「ハーフ」という言われ方ではなく「あいのこ」と言われていました。子どもの僕はその意味を知らなくて、ある日祖母に「ばあちゃん、あいのこってどういう意味やねん?」と聞いたら、「あいのこっていうのはなあ、“愛されてる子ども”いう意味や」って言われたんです。「雑種」や「混血」などの意味を持つ差別用語を、言葉のあやでもって「あんたは“愛されてる子ども”なんや」とうまい具合に言ってくれたんです。
——御祖母様の機転…言葉がとても素敵ですね。
人間って神とか仏って見たことはないけど、神とか仏の像って結局は、自分に影響を与えた人によって形づけられるものだと思うんですよね。人に傷付けられたりしたことから人に不信感が出ると神や仏にも不信感が出る。僕は幸いにも、他人から差別されたりしてもおばあちゃんが守ってくれた。どっかの大人に妬まれてつねられて泣いて帰った時も、「誰がやったんや!」と乗り込んでいって戒める姿を見たことで「俺は愛されていて守られているんだ」と感じることができたんです。
ジェラルド・シャンドリという詩人が「一生を終えて最後に残るものは、我々が集めたものではなく、我々が与えたものである」と言っているんです。「どれだけ愛情を集めたかじゃない。どれだけ愛情を与えたか。最後に残るものはそれなんだ」ということ。「もらうより与える方が幸いだ」という言葉もありますが、僕たちはどうしてももらう方にばかりギアを入れてしまって、もらうともっと欲しくなる。でも、与える方にギアを入れると人生ってパラダイムシフト…見え方が変わってくる。
聖書の世界も「大いなる存在は祝福を与えてくれる」「恵みを注いでくれる」と言っているんです。でも、それがしっくりきたのは……その言葉がわかっていなくても、“魂”をもっているおばあちゃんが良心の声に聞き従って、優しさを持って人に接する姿を見てきたことに由来すると思うんです。
そうですね。…僕はハーフですが、当時は「ハーフ」という言われ方ではなく「あいのこ」と言われていました。子どもの僕はその意味を知らなくて、ある日祖母に「ばあちゃん、あいのこってどういう意味やねん?」と聞いたら、「あいのこっていうのはなあ、“愛されてる子ども”いう意味や」って言われたんです。「雑種」や「混血」などの意味を持つ差別用語を、言葉のあやでもって「あんたは“愛されてる子ども”なんや」とうまい具合に言ってくれたんです。
——御祖母様の機転…言葉がとても素敵ですね。
人間って神とか仏って見たことはないけど、神とか仏の像って結局は、自分に影響を与えた人によって形づけられるものだと思うんですよね。人に傷付けられたりしたことから人に不信感が出ると神や仏にも不信感が出る。僕は幸いにも、他人から差別されたりしてもおばあちゃんが守ってくれた。どっかの大人に妬まれてつねられて泣いて帰った時も、「誰がやったんや!」と乗り込んでいって戒める姿を見たことで「俺は愛されていて守られているんだ」と感じることができたんです。
ジェラルド・シャンドリという詩人が「一生を終えて最後に残るものは、我々が集めたものではなく、我々が与えたものである」と言っているんです。「どれだけ愛情を集めたかじゃない。どれだけ愛情を与えたか。最後に残るものはそれなんだ」ということ。「もらうより与える方が幸いだ」という言葉もありますが、僕たちはどうしてももらう方にばかりギアを入れてしまって、もらうともっと欲しくなる。でも、与える方にギアを入れると人生ってパラダイムシフト…見え方が変わってくる。
聖書の世界も「大いなる存在は祝福を与えてくれる」「恵みを注いでくれる」と言っているんです。でも、それがしっくりきたのは……その言葉がわかっていなくても、“魂”をもっているおばあちゃんが良心の声に聞き従って、優しさを持って人に接する姿を見てきたことに由来すると思うんです。