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弁護士　竹森現紗独占インタビュー

すべての女性に読んでもらいたい法律バイブル

この12月に著書『銀座の弁護士が教える　泣かない女になる方法』を出版されましたが、どんな本になっているのか教えてください。
法律に関する本などは、たくさん出版されていて、その多くは、トラブルや問題に対して法律的にはこうですよという内容になっていると思うんですけど、この本は、法律的なことはもちろんですが、トラブルが起きた時に、どう行動すればよいのか、相談すべき窓口はどこであるかというように、トラブルに対しての具体的な対応手順を分かりやすく記しているところが他の本とは大きく違うところですね。
　女性が日常生活の中で遭遇しやすいトラブルについて、多岐に渡って対応方法を解説していますので、まさに「一家に一冊、女性のための法律バイブル」です。
また、担当してくださった編集者さんが男性なので、各項目について男性目線で質問し、その質問に私が回答している部分もあります。
男性の方に読んでいただくと、男性が女性を泣かせたり、訴えられたりしないために、気を付けるべきことも分かると思います。なので、女性の皆さんはもちろん、男性にもぜひとも読んでもらいたいですね。読み物としても面白いと思います。

著書の中で取り上げられたトラブルケースは、恋愛、婚約、結婚、会社、ＳＮＳなど、日常の様々な場面で、「ある、ある！」と思えるものばかりで、相談者にとっては身近であり深刻な問題ですよね。
そうなんです。深刻であればあるほど、家族や友人にも話しずらく、誰にも相談することができなくて、我慢してやり過ごしてしまう人も多いと思うんですね。特に彼氏や旦那さんから受けた被害や、会社の上司から受けたセクハラや理不尽な対応などは、多くの女性が泣き寝入りしがちです。でも、そういう問題は法律的に慰謝料を請求できたり、刑事事件として対応してもらえるケースもあるんです。
　トラブルへの対処方法が分かれば相談もしやすくなりますし、相談窓口を知っているだけでも気持ちが楽になると思います。だからトラブルに遭って困っている人には参考にしていただきたいし、そういうことに遭遇したことのない方も、トラブルに負けない知識を身に付けておけば、いざというときに不必要な不安になることもなくなります。この本が少しでも皆様の未来の笑顔を増やすお手伝いができるとうれしいです。

著書の中に、「悩んでいるときほど、人は相談することが難しい」と書かれていますが、悩みやトラブルにあったときに、一歩前に進むためにはどんなことが必要だと思いますか？
問題が起きたときの行動パターンって人それぞれなんですよね。まず、自分のタイプを知るとよいと思います。私自身は、自分をとことん責めてしまうタイプ。客観的に見たら自分が悪くないことでも、私のここがよくなかったのかもしれない…と反省しながら、どんどん落ち込んで自己嫌悪に陥ります。そしてとことん落ち込んで反省し尽くすと、最終的に考えられる最悪の結果を想定して、開き直って、「それに対応しよう！ダメだったら、全部捨てて一からまた始めよう」と、吹っ切っていくタイプです。
自分のことは棚にあげますが、私は事務所にご相談にいらっしゃったお客様には、「“相手”に何かをされたから、何かを言われたからと言って、それを受けて落ち込んだりする必要はないですよ」とお伝えしています。そして、“相手”がどうしたいかや、“相手”がどう思っているかではなく、自分中心で物事を考えて、“自分”がどう思っているか、“自分”がどうしたいか、を教えてくださいとお願いしています。「自分がどうしたいのか、どうなりたいのか」を突き詰めてみる。悩んでいらっしゃる方の中には、周りのことを考えすぎて、自分の本心を押さえこんでしまっている方も多いんです。