氣志團万博 2018、2日目の午後、MOSSAI STAGEに森山直太朗が帰ってきた。幻想的な前奏の中、美しいファルセットを響かせながら登場。雨上がりの涼しい空気に満ちたステージに相応しい『夏の終わり』を歌い始めると、観客たちは曲に聞き入りしんと静まりかえった。澄んだ空気に歌声が溶け、思わず鳥肌が立つ。
普段の気さくなイメージとはガラリと変わり、美しいメロディを紡ぐ神秘的なその姿。爆音上等なフェスの中に異空間が生まれ、袖ヶ浦の美しいパノラマがとてもよく映える。芝生から聞こえる秋の虫の音も交差して、一気に晩夏の空気に包まれる。
「どうも森山直太朗です!」手拍子とダンサブルなリズムに合わせ、2曲目『夕暮れの代弁者』が始まる。挑発的なサウンドとフーテンの風貌で先ほどの澄みきった空気を自ら壊し、煙に巻いていくようだ。ギャップがたまらない。
3曲目『愛羅武勇』のフレーズを歌い出すと、氣志團の楽曲に周りから歓声があがるが次第に歌詞がおぼつかなくなる森山直太朗に観客は笑いながら拳を突き上げる。そしてサプライズでステージには綾小路 翔が登場!
氣志團の曲を見事なアレンジで歌いあげた森山を歓迎しに来たかと思いきや、次に 『さくら(独唱)』を歌おうとする森山にニューアルバムからの曲を歌うように進める綾小路。どこからともなくニューアルバム『822(パニーニ)』を引っ張り出しつつも躊躇する森山。綾小路の押しもあり、アルバム収録曲『群青』を初めて生で歌うことに。
アコースティックギターの美しい音色から始まる曲に観客は耳をすませる。ステージには、森山の写真を貼ったうちわを両手に持った氣志團メンバーが並び、観客を巻き込んだウェーブが会場に巻き起こる。「Hey siri」と歌う森山に、なんとお尻の部分が丸く切り抜かれたズボンを履いた氣志團メンバーが1人ずつステージへ向けてお尻を見せていく。会場は爆笑の渦!もう馬鹿馬鹿しくて悩みもどうでもよくなるような、“今この瞬間が楽しくて美しければ、あとはなんの心配もいらない”そんな気分にさせてくれる、氣志團と森山の絶妙なバランスによって生まれる最高のゆるさのパフォーマンス。ステージ中央に氣志團メンバーのお尻が並び、曲はフィニッシュへ。コミカルすぎる寸劇が氣志團と森山の関係地の深さを物語る。「来年も氣志團万博でます!」と約束の挨拶をし、ステージを後にすると思いきや、会場に背を向けた森山もお尻を露わにしている!予想外のオチで、会場を和やかな笑いに包んだ森山直太朗。今年のステージが終わったばかりなのに、もう既に来年のパフォーマンスが楽しみだ。
情報提供元:WWSチャンネル
記事名:「【ライブレポート】森山直太朗が2年ぶりに氣志團万博に登場!綾小路 翔との友情を再確認?!」