11月13日、日本を代表するアーティストが集結する関西発の年末音楽特番『ベストヒット歌謡祭2019』(読売テレビ・日本テレビ系)大阪城ホールから生放送された。今年は24組の豪華アーティストが顔を揃える中、AKB48も同番組に出演した。
出演メンバーはグループ最年長となった柏木由紀をはじめ、向井地美音、岡田奈々、小栗有以、横山由依、須田亜香里、白間美瑠らが選抜メンバーとして登場。披露した楽曲は2009年にリリースされた『10年桜』だ。 この楽曲のMVは楽曲がリリースされた2009年の10年後、2019年が舞台となっており、当時の選抜メンバーたちの10年後の姿が描かれている。MVの中では大島優子が妊婦として登場し大きな話題に(2011年リリースの『桜の木になろう』のMVで大島は少女の母親役を演じているが、それはまた別の話)。当時、まだ中学生だった筆者には想像もつかなかった世界だったが、実際に迎えた2019年は前田敦子が3月に男児を出産。MVの出来事が大島から前田へと変わり現実となったことに大変驚いたものだ。また、令和を迎えた5月1日に高橋みなみが結婚を発表し、10月には篠田麻里子が妊娠を報告するなど、おめでたい話題が続々と寄せられている。
そんな背景もあってか、当時の選抜メンバーだった柏木が同曲を歌唱している姿を見て、エモーショナルな気分となった。いつの間にかグループ最年長となり、自らが経験し築き上げてきた「AKBイズム」を後輩メンバーへ継承していく姿は美しく頼もしい。そんな柏木が『ベストヒット歌謡祭2019』の番組内で重大発表を行うと事前にアナウンスがあった。番組を視聴しながら、どことなく不安を煽る「卒業」の2文字を気にしないようにしながら『10年桜』のパフォーマンスを見届けた。
パフォーマンス後に柏木が口を開き「私から明るい宣言をさせてください!」の一言に迷いが消えた。
「私はAKB48とアイドルが大好きなので、30歳までAKB48を卒業しません!」と高らかに宣言した。この報告にメンバーたちもステージで飛び跳ねながら喜んだ。司会者の宮根誠司から「エライこと言うてしまいましたね」と言われた柏木は「AKB48で30歳になったメンバーは一人もいないので、ちょっと頑張ろうかなと」と照れながらコメントした。続けて宮根は「50歳まで続けてみれば」と冗談交じりのボケに、彼女らしい大きなリアクションで答えた柏木だった。
柏木は今年7月に28歳の誕生日を迎えた。30歳を迎える2021年7月まではグループに在籍してくれことは嬉しい限りだ。AKB48の活動も含め、ソロアーティストとしてライブを行う柏木の活躍にこれからも期待したいと思う。
【ベストヒット歌謡祭2019】
『10年桜』出演メンバー
岡田奈々、岡部麟、小栗有以、柏木由紀、倉野尾、坂口渚沙、向井地美音、武藤十夢、村山彩希、横山
白間美瑠、須田亜香里、瀧野由美子、田中美久、本間日陽、吉田朱里(16名)
情報提供元:WWSチャンネル
記事名:「AKB48・柏木由紀が歌う『10年桜』に思う。「ベストヒット歌謡祭2019」で「30歳までアイドル」を宣言」