日本最大の野外音楽フェスイベント「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」の2日目に、あの松任谷由実が登場。初のフェス参戦でヒット曲の数々を披露し、GRASS STAGEを彼女ならではの世界観に染め上げた。
数々の名曲、そしてミリオンセラーアルバムを何枚も輩出した松任谷由実が、初めてフェスに出演するとあって、他のアーティストのMCでも、あちこちでユーミンの話で盛り上がるほど話題が沸騰。そしてついにその時がやってきた。カウボーイハットにダンガリーシャツを羽織り、なんとホットパンツで惜しげもなく美脚を披露しての登場に、会場からは大きなどよめきが。
1曲目『Sign of the Time』を歌い終えると「こんにちは、清水ミチコです」と笑わせつつ、自身のステージに集まってくれた感謝を丁寧に告げるユーミン。「知っててくれる曲、いろいろあると思います。一緒に歌ってください」と挨拶した。続く『Hello, my friend』では、メインステージ上のモニターにリゾート地の映像が映し出され、曲の雰囲気を爽やかに演出。この日は記録的な猛暑日となったが、夕暮れにさしかかったタイミングで、ユーミンの歌が涼風を運んできたかのようだった。
『守ってあげたい』では、笑顔で手を振りながら、広いステージの隅々まで足を運び、観客たちもそれに応えて手を振り返すコミュニケーションズが繰り広げられた。『やさしさに包まれたなら』のラストでは会場中から自然に拍手が沸き上り、彼女に対する観客のリスペクトが伝わってくる。
「ここでみなさんに報告があります!今日の午前11時の時点で、ユーミングッズが完売しました!」世代の壁を超えての人気を思わせるエピソードに次いで「初めてのフェス!私フェスバージンだったの!この歳になって失うものがまだあるなんて〜!」と会場を笑わせつつ、平成最後の夏に滑り込んでフェス体験をできた喜びを語るユーミン。
MCを終えると、夏の夕暮れにピッタリな『夕涼み』、そして近年でも映画主題歌などとして愛される初期の名曲『ひこうき雲』を披露。会場中がスローナンバーに酔いしれたところで突然、ステージ左右の端までオレンジの火柱が上がり『真夏の夜の夢』へ。情熱に満ちた熱帯夜を演出したステージから、90年代にド派手なパフォーマンスを繰り広げてきた彼女ならではのパワーが伝わってくる。この曲のラストでは、広大なGRASS STAGEの後ろの方まで大きな歓声が響いていた。
「ビックリした?こんなの普通だよ」と笑顔でおどけるユーミン。ここで若手からベテランまで含めたバンドメンバーを紹介。夫でもある松任谷正隆が紹介されながら照れておどける場面では、ほっこりとした空気が流れた。
そんなステージの締めくくりとなったのは、これもドラマ主題歌やCMソングとしてもおなじみの『春よ、来い』。そして初期の傑作『卒業写真』。2世代、3世代で愛される名曲をじっくりと歌い上げると、拍手がいつまでも続く中、笑顔であちこちに手を振りながらユーミンはステージを後にした。
(取材/文: バッキー☆大坂)
「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」
8/5 松任谷由実 セットリスト
M1.Sign of the Time
M2.Hello, my friend
M3.守ってあげたい
M4.やさしさに包まれたなら
M5.夕涼み
M6.ひこうき雲
M7.真夏の夜の夢
M8.春よ、来い
M9.卒業写真
情報提供元:WWSチャンネル
記事名:「【ライブレポート】松任谷由実(ユーミン)まさかのフェス参戦で、誰もが知る名曲の数々を惜しげもなく披露!「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」2日目のGRASS STAGEに登場!」