3月13日、名古屋のライブハウス・ボトムラインで「SKE48非公式ちゃんねる Presents SKE48公式LIVE」が開催され、ファン投票企画で選ばれたユニットメンバーによる「ティーンズユニットお披露目LIVE 未来は少女たちの手の中」、江籠裕奈のソロ ライブ「江籠裕奈ソロLIVE くぎづけたいむ!」、野島樺乃のソロライブ「野島樺乃ソロLIVE 希望とは…」の3公演が行われた。
この日の第2部では、江籠裕奈のソロライブ「江籠裕奈ソロLIVE くぎづけたいむ!」が行われた。
『overture』が明け、会場を訪れたファンの拍手が江籠を迎える中、最初に披露した楽曲は『初日』だった。曲が始まるのと同時にステージ上で感涙した江籠。これまでソロコンサートの実現を様々な場所で言葉にしてきたからこその念願のステージに、こみ上げる想いが溢れる。ファンも手拍子と共に江籠のイメージカラーである黄色とピンクのサイリウムで会場を明るく灯した。2曲目には、初めて選抜メンバーに選ばれた楽曲『コケティッシュ渋滞中』を熱唱。サビの『く・ぎ・づ・け!』に早くも悩殺されるパフォーマンスを見せつけた。
続く『人生の無駄遣い』は、アップテンポのリズムに力強いスッテプを踏み込みながら、圧巻のパフォーマンスで魅了し、『オネストマン』では、「みなさん楽しんでますが!?今日は声出せないけど、私に精一杯の愛を伝えてください!!」と会場を煽りながらボルテージを上昇させていく。
MCでは『初日』で涙を流したことについて、「念願のソロライブということで、最初に皆さんの表情がパッと見えるといいなと思って、後ろ向きで始めたのが、全ての間違いでした。あんなに泣くとは思わなかった」とコメント。思いが込み上げてきたのは会場にるファンも同じはずだ。「一曲目だから大事だと思って、めちゃくちゃ歌の先生に練習してもらったんですよ。またリベンジさせてください!」とリベンジを誓った。
会場のファンからの暖かな拍手を受けた江籠は、「たくさんの方が私のグッズを身につけて。サイリウムも持って、懐かしい顔もいて・・・」と感激。また、「私推しじゃなくてもライブが気になるから見たいと思ってくれた方がたくさんいると思うんです。画面の前から応援してくれてる方もパワーはちゃんと届いてます!皆さんにも感謝の気持ちが伝わったらいいなと思ってます」とファンへの感謝の思いを寄せた。また、息を整えるために水を飲もうとすると、「ソロライブっぽくない!水飲むのって!!」と興奮。「私はアイドルがめちゃめちゃ好きなんですけど、MC中に水を飲むところがライブっぽくて好きなんです。飲みます!」と言いながら水を一口飲むと、再びファンからは拍手が贈られた。
暖かな雰囲気に包まれたMC明けは、『女神はどこで微笑む?』、『世界が泣いてるなら』を立て続けに熱唱。「いつもと違うギャップを狙った」というパフォーマンスで、胸の奥底から湧き上がる声を感情を高ぶらせながら届けた。また、『唇 触れず…』ではマイクスタンドを用意。さらに、初めて「選抜総選挙」でランクインし、ネクストガールズの選抜メンバーに選ばれた際の楽曲『進化してねえじゃん』を軽やかなステップと共に歌い上げた。
セルフプロデュースでセットリストについてもこだわったという江籠。「(デビューして)最初の頃は可愛い曲をやることが多かったらから、カッコいい曲をやると『ギャップがあっていいね』と言われることも多いんですけど、カッコいい曲もできるようになったら、今度はカワイイ曲もできることもギャップになって。そんな見られ方もあるんだなって自分の中で発見でした」と、ソロライブを作り上げていく中で新たな視点に気付いたという。
そのまま江籠はステージ上で髪型をツインテールに直しはじめた。「私がファンだったら“はける”時間も見ていたいなと思ったので」と、自身もアイドルのファンだからこそ思いつく見せ方だ。「当たり前だけど、生誕祭よりも自分のファンの方ばっかりじゃないですか。自分しかステージに出ていないし、なんか不思議な感じ」と改めてソロライブのステージを実感。「ありがたいことにアイドル10年目なんですけど、みんなでライブすることしかなかったから、やっぱり一人でやられる方はすごいなって思います」と、ソロで活動するアイドルやアーティストに尊敬の思いを寄せた。
ここからはカワイイ曲を詰め放題で披露するブロックへ。衣装もイメージチェンジした江籠は、「私のツインテールが一番可愛いよね?」と問いかけながら『最強ツインテール』を熱唱。飴玉を転がすようなアイドルボイスが鼓膜を心地よく刺激する。続く『そばかすのキス』では、間奏で客席の座席番号が入ったくじ引きを実施。当たった3列目16番のファンに“爆レス”をプレゼント。続く『恋愛サーカス』で会場全体を溢れるアイドルオーラで包み込む。「皆さん裕奈ちゃんに『く・ぎ・づ・け!』ですか?」と会場を可愛すぎる煽りで夢中にし、『オレトク』を弾ける笑顔で歌唱し本編は終了した。
続くアンコールは『奇跡の流星群』からスタート。ゲームイベントで1位となった江籠が初めてセンターを飾った楽曲だ。「大切な大切な『奇跡の流星群』。この曲は好きなんですけど、歌うのがめちゃめちゃな苦手なんです。今まで一回も一人で歌ったことがなく、ソロ公演のためにとっておいたんです。どうしてもファンの皆さんの前で歌いたかった」と思い入れを語った。
また、しっとりと聴かせた『この涙を君に捧ぐ』は、「私から皆さんに贈りたい曲でもあったし、皆さんにとって応援しがいのあるアイドルであれたらいいなという気持ちを込めて選ばせていただきました」と選曲理由を明かした。
いよいよコンサートも終盤。「すごく夢のような時間でした」とステージを振り返る江籠。「ここまで道のりは長かったし、いろんなことがあったけど、今日のために頑張ってきたんだなって思うぐらいすごく幸せな時間でした」と想いを巡らせた。また、「私はアイドルが好きでSKE48になって、いろんなことを経験させてもらう中で、自分の強みとか、悩むこともたくさんありました」とこれまでのアイドル生活を振り返り、「10年目になっていろんなことを感じて、経験してきて、やっぱりアイドルが好きで、アイドルとして皆さんを笑顔にさせたい、元気になってもらうことが私の夢だなと思ってます」と、自身がアイドルとして活動する変わらない芯の思いを打ち明けた。
また、「期待ばかりさせてしまって、それに応えられない自分に悔しくなったりもしたんですけど、夢は口に出すと叶うって言うじゃないですか?簡単じゃない夢を口に出して、今日それが達成できたときに『生きてて良かった』って思うぐらい、幸せを感じました」とソロコンサートで得た経験の素晴らしさについてふれながら、「今、自分の居場所とか、ファンの人に必要とされているのかなって思ってる可愛い可愛い後輩に、今日のライブを通して、頑張って諦めずにやり続ければ、こんなにファンの方を笑顔にできるんだっていうことを身を以て証明できたかなって思います」と後輩メンバーへ向けたエールも寄せた。
「最後なんだけど、最後は盛り上がる曲で締められたと思うので、この曲を聴いてもらいたいと思います」と曲フリし、『無意識の色』を熱量高まるパフォーマンスでソロコンサートを締めくくった。
最後に江籠は「皆さんにとって最高のアイドルでしたか?」と涙を浮かべながら問いかけた。その問いに会場、オンライン問わずにファンは盛大な拍手を贈り応えた。「ここで終わりではなく、また皆さんと楽しい時間が過ごせるように全力で頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします!」とこの先も共に歩んで欲しいという願いをファンへ託した。
【ライブ概要】
「SKE48非公式ちゃんねる Presents SKE48公式LIVE」
2021年3月13日(土)
会場:名古屋 ボトムライン
「江籠裕奈ソロLIVE くぎづけたいむ!」
出演:江籠裕奈
【セットリスト】
M01.初日
M02.コケティッシュ渋滞中
M03, 人生の無駄遣い
M04. オネストマン
M05.女神はどこで微笑む?
M06.世界が泣いてるなら
M07. 唇 触れず…
M08.進化してねえじゃん
M09.最強ツインテール
M10.そばかすのキス
M11.恋愛サーカス
M12.オレトク
EN1.奇跡の流星群
EN2.この涙を君に捧ぐ
EN3.無意識の色
情報提供元:WWSチャンネル
記事名:「【ライブレポート】SKE48 江籠裕奈、念願のソロコンサート実現に感涙「『生きてて良かった』って思うぐらい、幸せを感じました」」