3月13日、名古屋のライブハウス・ボトムラインで「SKE48非公式ちゃんねる Presents SKE48公式LIVE」が開催され、ファン投票企画で選ばれたユニットメンバーによる「ティーンズユニットお披露目LIVE 未来は少女たちの手の中」、江籠裕奈のソロ ライブ「江籠裕奈ソロLIVE くぎづけたいむ!」、野島樺乃のソロライブ「野島樺乃ソロLIVE 希望とは…」の3公演が行われた。
最初の公演はSKE48の十代、ティーンズを中心にファン投票で次作シングルのユニットメンバーを決める「SKE48 28thシングル カップリング収録「ティーンズユニット」メンバー投票企画『未来は少女たちの手の中』」で選ばれた坂本真凛、末永桜花、浅井裕華、上村亜柚香、水野愛理、岡本彩夏の6名が、「ティーンズユニットお披露目LIVE 未来は少女たちの手の中」を開催し出演した。
投票結果発表から約2週間。ファンの期待が寄せられるお披露目ライブだけに、『overture』には期待感と緊張感が混じっているようだった。
「みんな投票ありがとう!」とホールへ感謝の言葉を投げかけた坂本を先頭にステージ集ったメンバーたちは『ハッピーランキング』でライブをスタートした。ファン投票で選ばれたメンバーたちが歌うからこそふさわしいオープニングナンバーだ。勢いそのままにセットリストは『キスだって左利き』、『はにかみロリーポップ』と続く。さらに、ライブ翌日がホワイトデーということもあり、『チョコの奴隷』を披露。「みなさん!明日はホワイトデーなので、私たちからの愛、受け取ってください!!」と水野を中心にホールへ向けて愛を投げかける。
最初のMCではメンバー人一人が自己紹介を行なった。声は出せない会場でも、ファンは拍手やサイリウムで応援する。
続いては『鳥は青い空の涯を知らない』を投票企画上位2人の坂本と末永のユニットがしっとりと歌い上げる。会場の雰囲気を一変させた『狼とプライド』は6人全員で披露。オリジナルは矢神久美と森紗雪のユニットで、共に十代のメンバーとしてチームS「制服の芽」公演で披露していた。その後しばらくして矢神と木崎ゆりあ(※「崎」は正式には「たつさき」)のユニットとなり、長らく2人の代名詞とも言える楽曲となっていた。今回のライブでは矢神のポジションを浅井が担当し、従姉妹である木崎と対になるポジションで披露しており、“エモさ”を感じるポイントでもあった。
さらに、十代の恋心を描いた『シャララなカレンダー』、可憐なステップでファンの心を弾ませた『恋のPLAN』、学生時代の青春シチュエーションを歌った『体育館で朝食を』の3曲を立て続けに歌唱した。
ここまで6人のパフォーマンスを見ていると、チームS仕込みの迫力のあるダンスで魅せる坂本や、しなやかな動きで女性らしさを感じさせる水野、高身長を活かしながらも、動きにがむしゃらさを感じる岡本といったように、ダンスの個性が一人ひとり見られるのはユニットライブならではだろう。
続くMCでは、坂本が開演するまで震えるほどに緊張していたことを明かし、「ステージに立った瞬間に皆さんが暖かい目で迎えてくれて、緊張せずに楽しんでいます。ありがとうございます!」と笑顔を届けた。上村も「ティーンズユニット6名、これからどんな活動が待っているのか詳しいことは分かりませんが、6人で頑張っていきたいなって思ってます。これからも応援よろしくお願いします!」と続けた。
セットリストは終盤。当時の若手メンバーで構成されたユニット曲『制服を脱ぎたくなって来た』を6人で歌い上げる。「みなさん最後の曲ですよ!もっと盛り上がれますよね?たくさん思い出を作りましょう!」と浅井の煽りに呼応するように、『あっという間の少女』を全力で披露するメンバーたち。お揃いのピンクの衣装をたなびかせながら、春の芽吹きを感じさせる多幸感に溢れるパフォーマンスでボトムラインに春を連れてきた。
本編は終了し、会場のファンの手拍子と共に起こったアンコールに促されるように再び集った6人は、『僕らの風』でステージを明るく華やかに盛り上げる。手に持ったタンバリンを大きく振り回しながら、刻まれるステップが心地良い。さらに、会場のファンへクラップを促し、『初恋の踏切』を爽やかに歌い上げた。
坂本は「今日はライブをすることができて本当に幸せです。これからも成長していく私たちを見守っていてください」と曲中に感謝のメッセージをファンへと伝えた。最後の楽曲『未来の扉』を披露し、ティーンズユニットのライブは幕を下ろした。
筆者の個人的な話ではあるが、通学中の自転車を漕ぎながら聴いたり、口ずさんだ楽曲がふんだんに詰まったセットリストだった。これらの楽曲がリリースされた頃は6人はまだSKE48ではなかった。だが当時のオリジナルメンバーが十代で声をCDに刻んだように、6人のメンバーもまた十代の声を歌に乗せて届けた。懐かしさ、というよりも今のSKE48を構成しているメンバーたちが披露するからこその新鮮さを感じるライブだった。
松井珠理奈、高柳明音の卒業を控え、この春大きな変革の季節を迎えるSKE48。今を託された彼女たちが次なる『革命の丘』を駆け上がる姿を見届けたい。
【メンバーコメント】
<坂本真凛>
すごく緊張していたんですけど、ステージに立ったら暖かい拍手やサイリウムで応援してくださり、こうやって「ティーンズユニット」に入れたこともファンの方はもちろん、メンバーやスタッフさん、家族などいろんな人に支えられてライブができているんだなって思うとすごく幸せな時間でした。
この「ティーンズユニット」の楽曲をもらうだけじゃなくて、もっともっと活躍の場を広げていけるように、「ティーンズユニット」が最高だなって思ってもらえるように、皆さんを楽しませていきますので、これからも応援よろしくお願いします!
<末永桜花>
例年と比べるとファンの方と一緒に素敵な会場で盛り上がることがなかなか無かったんですけど、今日久しぶりにこんなにたくさんの方の前でライブができてとってもとっても楽しかったです。張り切りすぎて3月なのに8月の野外ライブ並みの汗をかいてしまったので、この汗を皆さんと共有することができてすごく嬉しかったです。「ティーンズユニット」はもちろんなんですけど、SKE48から離れないでいてくれたら嬉しいです!
<浅井裕華>
こうしてステージに立てているのも皆さんのおかげですし、皆さんがコツコツメンバーのために投票してくれたからここに立てています。この「ティーンズユニット」という企画をチャンスと思っていたので、そのチャンスを次に繋げて行けるように、この「ティーンズユニット」でもっともっと大きな舞台に行けるように、皆さんと一緒に頑張って行けたらと思いますので、これからも応援よろしくお願いします!
<上村亜柚香>
このステージに立てたのはファンの方のおかげでもありますし、この場を作ってくださったスタッフさんや、いろんな方に感謝をしています。今日は6人なのですが、この6人以外にも素敵なティーンズがSKE48にはいっぱいいるので、これからもファンの方に楽しんでもらえるように私たちも精一杯頑張っていきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします。
<水野愛理>
私たちがこうしてライブをすることができるのは、本当に本当に皆さんのおかげです! 皆さんからいただいたこの素晴らしいチャンスを活かせて行けるように頑張っていきます。ここが終わりではなくスタートの場所。これからもっと大きいところに連れて行けるように私たちで頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします!
<岡本彩夏>
私たちは投票で選ばれたメンバーなので、一曲目の『ハッピーランキング』という曲は本当に心に染みて、歌いながら泣きそうになるぐらいピッタリな曲だと思いました。皆さんに選んでもらった6人でこれからも活動していきたいと思います。
今日もたくさんたくさん盛り上がってくださって本当に本当に楽しかったです。ありがとうございました!
【ライブ概要】
「SKE48非公式ちゃんねる Presents SKE48公式LIVE」
2021年3月13日(土)
会場:名古屋 ボトムライン
「ティーンズユニットお披露目LIVE 未来は少女たちの手の中」
出演:坂本真凛、末永桜花、浅井裕華、上村亜柚香、水野愛理、岡本彩夏
【セットリスト】
M00.overture
M01.ハッピーランキング
M02.キスだって左利き
M03.はにかみロリーポップ
M04.チョコの奴隷
M05.鳥は青い空の涯を知らない
M06.狼とプライド
M07.シャララなカレンダー
M08.恋のPLAN
M09.体育館で朝食を
M10. 制服を脱ぎたくなって来た
M11.あっという間の少女
EN1.僕らの風
EN2.初恋の踏切
EN3.未来の扉
情報提供元:WWSチャンネル
記事名:「【ライブレポート】SKE48、ファン投票で選ばれた「ティーンズユニット」がお披露目ライブ開催!会場のボトムラインを「終わりではなくスタートの場所」に」