奥田健次(行動分析学者)オフィシャルブログ

パートタイム教授、行動分析学者の奥田健次です( ´ ▽ ` )ﾉ

大学を超早期退職し、西軽井沢5,000坪の廃校を買い取ってそこで学校づくりをしています。

昨日は、島根県益田市で午前中と午後の２本立てで講演やりました。へろへろに燃え尽きましたが、さすが西日本。特に保護者向けの講演のほうでは、終始大笑いをいただいたのでした。

終わってから何人かの親御さんから「また来て下さい！」と声をかけられ、もちろんまたそういう機会がありましたら。でも、ぜひ軽井沢に遊びにいらして下さい。東京まで来られれば、後は新幹線で１時間です。

話は一昨日のことにさかのぼります。

いつものように羽田空港へ。普通に搭乗口の一番前で待っていて、ダイヤモンドメンバーということで優先搭乗。そして、いつものようにプレミアムクラス席に着席。この日、プレミアムクラスはガラガラで、俺ともう一人しか乗客はいませんでした。

で、ほどなくして普通にどんどんお客さんが搭乗して来られます。途中から女子高生の集団みたいなのが引率の先生っぽいのと一緒に入って来て、「ああ、修学旅行なんやなー」と思いました。

で、そのまま萩・石見空港に到着です。

飛行機を降りるのも一番です。で、さっさと出口へ向かいました。出口を出たところ、若い人たちがたくさん囲っていまして、そして講演会の主催者が私に声をかけて下さいました。

そこで、駐車場からホテルへ向かうときに主催者の先生からお聞きしたお話。

「明日、益田でＡＫＢのライブがあるんですよ、それで空港とかに若い人がいっぱいで」
「ああ、そうだったんですね！　いや、そりゃ飛行機の中にも結構、若い子が乗ってましたよ。わざわざ東京から応援というか追っかけがいるんですね！」

なんて会話をしながら、ホテル入りしました。

で、チェックイン後２０分くらい部屋で休憩してから主催者との懇親会のためにロビーに降りました。

ロビーに降りたら、さっき飛行機でゾロゾロと後部座席に移動していったＡＫＢファンの女子高生たちが、エレベーターとフロントの周辺で所狭しと立ち並んでいまして。このファンの女の子らも、エレベーターから俺が出てきたのを見て何人かは「あ、さっきの飛行機で一番前に座ってた人だ！」という顔をしました。

そんな女子高生らは放っておいて、お迎えに来て下さった先ほどの先生と一緒に、最高に美味い「あぶり肉」のお店に連れて行ってもらったのでした。本当にウマーイ(*´▽｀*)=3

ホテルを出る際、

「あれ、さっきの飛行機で一緒だった追っかけの子らですよ。意外とＡＫＢって女子高生にも人気あるんですね？」
「いや先生、あの子たちがＡＫＢなんですよ！」
「えっ、そうなんですか(￣▽￣;)！？」
「私も誰が誰かはよく分からないんですが、リーダーの高橋みなみはテレビで見たことがあります」
「はいはい、来てましたか？　ってゆーか、私は飛行機の中で何人かと目が合ったけど、誰ひとり分からなくて、フツーの女子高生にしか見えへんかったですよ！　私服やからかなぁ？」
「リーダーは仕切ってましたよ『早く降りな！』みたいに」
「（笑）へええ！　いや、さっきエレベーター降りて目が合ったときもまだ私、さっきの女子高生って思ってましたもん！」
「ちょっと握手会の事件とかあったばかりだから、物々しい感じで、先生を待っている間、マネージャーっぽい人に相当警戒されました」
「そうだったんですね！　それにしても、私のほうがオーラ出ていたと思いますよ。私服なので少なめですが。あの子たちもフツーの女子高生にしか見えなかったけど、衣装着てメイクしたらバリバリに見違えるんでしょうね」

って、ことで実は羽田からずっとＡＫＢ４８のメンバーさんたちと一緒だったということが分かったのでした。

しかも、こんな裏話も。

「実は、奥田先生の講演会を最初はグラントワでやろうと会場を押さえていたんです、明日ＡＫＢがライブやる会場です」
「そうだったんですか！」
「でも、都合で会場を変更したんです。そしたら、途端に会場を探していたＡＫＢが待ってましたとばかりにグラントワを押さえたんです」
「ああ、出雲で出来なかったから探していたって言ってましたね」
「そうです。ですから、奥田先生の講演会の会場を変更したお陰で益田でＡＫＢのライブが実現したんですよ！」

というお話でした。

で、なんでＡＫＢ４８がこうやってかなり人口の少ない地方でライブをやるのかということなのですが、そういう企画ですって。ホームページを見ましたら、あなたがいてくれるから。～残り２７都道府県で会いましょう～という流れの企画ツアーなのだそうです。

えっと、つまり。ＡＫＢ４８はまだ日本全国でライブをやっていない地方があるんだそうで。それが残り２７都道府県なんやって。逆に、そんな残してたんかと思いましたけども。

俺の場合は、あと３県でコンプリートです。

まあ、そんなで主催者の先生方と、とにかく美味でスバラシイ炙り肉をいただきまして、それからホテルに戻りました。ホテルの周辺のコンビニ、そして駅前、さらにはホテル入り口周辺には中学生から成人までの、なんともいえない雰囲気のファンっぽいのがウロウロしてました。「ここにいたら会えるのかな？」「会えるかもしれないよな」とか色めきだってたわ。

「おらが村にもＡＫＢが来たぞ！」みたいな超歓迎ムードが、小さな町全体に広がってました。

お前ら、とりあえず俺の講演会の会場が変更になったこと、つまりグラントワの会場をＡＫＢ４８に譲ったから益田でのライブが実現したことにまず感謝せえよ、と。笑

若干、意地悪にそう思ったりもしましたけどね。まあ、俺は呼ばれて講演するだけで、こういうのはすべて後から分かった裏話です。結果的に、そういう巡り合わせが偶発的に起こっただけのことです。

ホテルに戻ると、ホテルのフロントも普段よりも不審者がロビーに入ってこないか、ちょっと警戒してるっぽい。共用スペースの一角なんかは、幕で覆っていましたし。

その晩、いつものように室内で明け方くらいまでパワポ２講演分の作成作業をしまして、４時間ほど睡眠は取りました。作業中、自販機のジュースを買いに行ったのですが「ＡＫＢとすれ違ったらどないしょっか」って一瞬でも思ってしまいましたが、そもそもすれ違っても俺はアイドル認識できへんからな┐(´д｀)┌

そんなわけで、ＡＫＢ４８の女の子らと一つ屋根の下で朝までお泊まりしたということはネタではなく、本当のことです。笑

全国というか世界各国を回っていると、そういうことはしょっちゅう起きてます。いちいち全部を書いているわけじゃないです。

で、講演当日。ＡＫＢ４８もお昼と夜に２回公演。俺は午前と午後に２回講演。

来られた方々には、

「本日はＡＫＢのほうに行かず、ＯＫＤのほうにお越し下さりありがとうございます」

という掴みも繰り出せましたよ。笑

そういう意味とブログネタを１つ増やしてくれたＡＫＢ４８にこちらこそ感謝。つーか、もう一度言う。俺の講演会がグラントワを譲ったおかげでＡＫＢが益田市で・・・ってしつこいわっ( *ﾟ∇)/☆(ﾉﾟ⊿ﾟ)ﾉ

講演は無事に終わって、俺は帰りの飛行機へ。ＡＫＢは夜のライブもあるから、もう１泊するんやろね。

帰りの飛行機まで時間があるということで、主催者の先生方にとても珍しいウエスタングッズのクラフト工房へ連れて行っていただいたのでした。「なんで益田にあるんだろう？」「しかも、どんどん山奥へ入っていくんで大丈夫なんだろうか？」という疑問。それは行ってみて、よく分かりました。



レフティーズ・ウェスタンさん。

建物から完全なウエスタン風。隣の畑も恐らくこのお店のものなのでしょう。

店内は、ただグッズを輸入販売しているだけじゃなくて、半分くらいはクラフト工房になっていました。そこで、革を削って銀を削って手縫いでハンドメイドのウエスタングッズを作っているのでした。



こんな感じで、品揃えが抜群。

東京や大阪にあるウエスタンの専門店よりも種類の幅が広い。



買うつもりは無かったのですが、ずっと探していたブルロープ（カウボーイの投げ輪）のホンモノが置いてあって、ディスプレイ品かなと思ったら販売してくれるとのこと。買いましたよ。んで、ベルトのバックルとか見せてもらったら、こりゃもう仕事を無事に終わらせた自分へのご褒美として購入してしまいました。

バックルはピンからキリまであるとのことで、２００万円くらい（！）するものから２万５千円前後のものまで本当に幅広い。ピンのほうは買えるわけがないので、お求めやすいお値段のほうを購入しました。それでも、これも銀で出来た手彫りの美しいバックル(゜▽゜*)



今度、雑誌の撮影とかのときに使おう。

店長とはやたら話が合いました。俺が普段、よく行くお店とも取り引きしているって。それどころか、サンディエゴにいたときの話をしてそのときに山奥の先住民の村へ行った話とか、そういう話も合いました。

そして、サンアントニオに来年また行くって話でも盛り上がりまして。アメリカの中でも、サンアントニオには良い店があるらしく。それでも、この益田のお店のほうが品揃えバラエティーだと思います。ただのお土産屋とは全然ちがいます。

実際、アメリカの有名ウエスタンショップがこの益田のクラフトから革を仕入れたり手縫いの革のバッグを仕入れているんですって。

カウボーイ発祥のアメリカに、日本の職人が輸出しているという話。

それで、「なるほど、東京とか大阪とかの都市でなくてもいいんだ」と、ここ益田にこういった専門のお店があることの不思議が解消された次第です。

ふと自分の仕事のことも考えてみたら、同じやね。行動分析学はアメリカで生まれて発展してきたわけやけど、今では俺、アメリカのほうに呼ばれて技術を提供しに行っているわけですから。

こういうクラフト物とか、やっぱり日本人の