◆ダイヤモンドブログ 奥寺康彦×船橋屋八代目渡辺雅司 二人のこだわりについて語ってもらいました！

3、4年経った時に何かおかしいと。
これどうなっているんだと。
お金が入っているのがないじゃないか。
払わきゃいけないお金とかどんどん電話が来たりするわけですよ。
それで某企業で辞められた方を僕が用意していて、その人にお願いだからうちにきて手伝ってくれないかと。
管理とか財務とか、当時は大変で。
これやってなかったら、本当になくなっていたかもしれないね。
それで1年かけて奇麗にして、少しずつ会社らしくなった。
そこからですね。

渡　今どのくらいのスタッフがおられるのですか？

奥　多いですよ。
フロントで15人か16人いますね。
あとはコーチや現場のスタッフ、スクールのスタッフ。
私も入れると30人くらいはいますね。
今では大所帯になってしまったんだけどね。
渡辺さんは銀行マンだったのになぜ？将来的には船橋屋の方へと思っていたんですか？

渡　よく、家付きの息子って見られがちなんですけど、父の方針でずっと外で育っていました。
お金を見ながら育てると馬鹿になるというものがあったものですから、そこは親としては外から物事を見られる人間になって欲しいという思いがあったのだと思います。
私で8代目なんですけども、明治維新以降3人が養子なんですよ。
親父も祖父も養子なんです。
祖父には長男がいたんですけど、継ぐことをさせないで父を養子として向かい入れたんです。

奥　それはすごいね。
よくそんな決断したね。

渡　はい。

奥　これもお店が大事だからでしょ？

渡　何て言うんですかね、血よりのれんの方が重いんです。
やはりのれんの方が重たいので先にどうやったら存続できるかを一番に考えるので、その為には継承者は実の子ありきではないんです。

奥　それだけ重たいんだね。
すごい歴史のあるお店だからそういうことが当たり前なんですかね。
渡辺さんはひとりっ子なんですか？

渡　いや、妹がいます。

奥　妹さんがいるの？

渡　久しぶりの実子なので父と祖父は相当喜んだらしいですね。

奥　あっ、くず餅がきたね。
これはどうやって食べればいいの？

渡　これはスプーンで黒蜜ときな粉を全部すくっていただいてください。
あまりお召し上がりになったことありませんか？

奥　いやいやそんなことないよ。
僕、甘いもの好きなんですよ。

渡　これ9切れが一人前なんですが、でも190キロカロリーしかないので。
ダイエット中でも低カロリーなので大丈夫なんですよ。

奥　そうなんですか？ボリュームがあるけどそれなら安心して食べられますよね。
これ酸味が少しありますね。

渡　蒸す前の原料はものすごくヨーグルトみたいな味をしています。
ツーンときますよ。

奥　それが、菌がボンボン出ているということなのかな？

渡　15ヶ月乳酸菌発酵しています。

奥　そうなんだ。
菌がすごい強いんだね。

渡　そうなんです。
すごい強いんです。
乳酸菌は10種類以上います。
それをうまく利用して医療用のサプリの認証を取っています。

奥　じゃあそういう粉とかで商品化するんですか？

渡　実はもうできあがっているんですよ。
腸用カプセルで腸まで届くようにするんです。

奥　それはやっぱり腸を綺麗にするとか便秘改善の効果があるの？

渡　そうです。
日本人には日本の乳酸菌ですよ。
江戸から生きている菌なんてロマンがありませんか。

奥　確かにそうだよね。
化学でつくったものではないからね。

渡　西洋から入ってきた牛乳由来のものでもないので植物性の乳酸菌で200年間ずっと生きてきたものなので。

奥　でも、それもすごいよね。

渡　一見地味で古いんですけど実は最新のものなんです。

奥　それを渡辺さんの方から調べてもらって作ろうとしたんですか？

渡　そうなんです。
それに賛同してくれたお医者さんが『僕の大学病院で調べてあげる』と言ってくれまして、そこから始まったんです。