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小林幸子独占インタビュー

わずか10歳で歌手デビューして、今年で芸能活動50周年を迎えた小林幸子さん。
華麗なステージや豪華な衣装で人々を魅了し続けるだけでなく、圧倒的な歌唱力と豊かな発想で“ラスボス”として大ブレイク。ネットユーザーのハートをがっちり掴んでいます。
常におもしろがる心を持って走り続ける小林幸子さんを独占インタビューしました。

──50周年、おめでとうございます。

小林幸子独占インタビュー

ありがとうございます。50周年と申しましても私にとっては初めての経験なわけでして(笑)。50年先のことを考えて歌って来たわけではないですから、気がついたら半世紀経っていた、ということですねえ。

──そもそも歌い始めたきっかけはなんですか?

私の父親です。父は若いころに歌手になりたいと思っていたらしいのですが、戦争などがあってその夢は実現できなかった。母と結婚して三番目の娘として私が生まれ、やっとほんの少し生活に余裕が見えてきたころ、父がよく私をお風呂にいれていたそうなんですね。父は私をお湯につけながら歌を歌って「幸子も歌ってごらん」と言ったら、私がそっくり真似してこぶしをきかせて歌ったもんだから、びっくりして私を湯船に落としそうになったんですって(笑)。お湯につける入り方をしているころですから私が1歳とかそんなころだと思いますよ。

東京見物のはずが、着いた場所はオーディション会場!!歌手・小林幸子誕生の瞬間

──こぶしをまわす1歳!!しかもデビューされたのは10歳と、なにもかも早いですね。

デビューのきっかけも父でした。私が9歳の時、父がおもしろがって、私の名前で「歌まね読本」というTBSの素人モノマネ番組に応募したんです。当時は5円の官製はがきでしたね。今でもよく思い出します。 私が小学校から帰って来たら父が「幸子、来週、東京見物に連れていってあげるよ」と言うんです。田舎の町内から出たことがないような一家が東京に行くなんて、もう、うれしくて!!どこを見て回るのかなあ、と思っていたら連れて行かれたのがオーティション会場(笑)。そこで歌ったら9歳で優勝しちゃった。 その番組の審査委員長が古賀政男先生でしてね。「僕のところから歌手としてデビューしませんか」と言ってくださったんです。父にしたら雲の上にいらっしゃるような大先生に直接言われたものだから、うれしくて二つ返事でお受けしたのですが母が「とんっでもない!!」と反対で・・・。

人生は何がきっかけでどうなって行くのかホントにわからないもの

──よくお母様を説得できましたね。それに9歳の少女が親元を離れて暮らすのはさぞ勇気が必要だったと思います。

私は末っ子ですし、9歳なんてかわいい盛りの娘を都会に出すなんて、しかも芸能界のことなどなにも知らないわけですから、母にしたら人さらいに持って行かれるような、身を引き裂かれるような気持ちだったと思いますよ。 結局、決め手になったのは、父に『幸子、歌手になりたいか』と聞かれて、9歳だった私はあまり深く考えず「うん、なりたい」と言ってしまったからでした。
9歳といえども自分の言葉には責任を持つ、自分が出した結論を全うするのは当然のこと。ということは自分の「帰りたい、さみしい、家族に会いたい」という自分の気持ちは表に出すべきではないと、10歳の時に封印しました。それからですね、こんなかんじになったのは(笑)。 父は父で、私が歌手になるきっかけを作ったこと、売れない時代が長かったことに責任を感じていたようでした。「幸子、俺のことを恨んでないか」と何度も繰り返して言っていましたね。私、あの時デビューしてトントン拍子で売れていたら今の私ではなかったと思うから、これで良かった。今、幸せですもの。人生は何がきっかけでどうなって行くのかホントにわからないものです。

──歌手・小林幸子でなかったら、何をしていたと思いますか?

きっと故郷の新潟にかえってお店でも開いていたんじゃないかしら・・・。私は母親の背中を見ているのがとても好きな子供でしてね。両親は精肉店を経営していまして、母はコロッケなどのお惣菜を作っていたんです。母のその姿がかっこ良くてね。幼心にも小林精肉店を継ごうと思っていたんですよ。 ただ・・・。私がデビューした年でもある1964年に新潟地震が起きて、商売ができなくなってしまったので、小林家は東京で暮らし始めたんです。借金を背負ったマイナスからのスタートでした。
家族が東京で全員揃ったのは私が15歳の時。当時、家族の生活費は私が全国のナイトクラブをまわって稼いでいましたから、末っ子が大黒柱になり、どんどん強くなっちゃって、最近ではラスボスにまで成長しましたからね(笑)。


プロフィール


小林幸子独占インタビュー


小林幸子(こばやしさちこ)
血液型:A型
生年月日:12月5日
出身地:新潟県新潟市


1953年新潟県新潟市生まれ。9歳の時にTBS「歌まね読本」に出演しグランドチャンピオンとなり、10歳で「ウソツキ鴎」でデビュー。79年「おもいで酒」が200万枚の大ヒットとなり、数々の歌謡賞を受賞。「もしかして」「雪椿」など多くのヒット曲を持つ。バラエティ、CM、ニコニコ動画など活躍の場は幅広い。2014年6月4日に50周年記念曲第二弾「越後に眠る」をリリースする。

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