【ロンドンオリンピックを語る】三浦淳寛独占インタビュー!
文/戸塚 啓
結果を出さないとまた落とされるという緊張感や危機感があった。その気持ちが、成長の原動力
「これは僕自身の経験ですが、横浜フリューゲルスにプロとして入団して、1年目はずっとサテライトチーム(注3)でした。どんなに頑張っても、なかなかトップチームに上がれない。どうやったらトップの選手たちと一緒に練習できるのか、自分には何が足りないのかを、必死になって考えたものです。」
──そして、入団2年目からトップで活躍することになったわけですね。
「本田圭佑、長友佑都、内田篤人ら現在の日本代表の主力には、北京五輪に出場した選手が多い。グループリーグで敗退した北京での悔しさが彼らを成長させたと言われるけれど、北京へ行けなかった同世代の選手のなかにも、伸びている選手はいるわけです。国際舞台を経験できるのは素晴らしいけれど、それがすべてじゃないでしょう。」
──現在の日本代表で主力となっている遠藤保仁選手も、五輪はバックアップメンバーでした。
「僕が出場したシドニー大会ですね。彼もチームと一緒に現地へ行ったけれど、ベンチにも入れなかった。それからすごく努力をして、いまの立場を築いていったと思う。」
──そして、入団2年目からトップで活躍することになったわけですね。
「本田圭佑、長友佑都、内田篤人ら現在の日本代表の主力には、北京五輪に出場した選手が多い。グループリーグで敗退した北京での悔しさが彼らを成長させたと言われるけれど、北京へ行けなかった同世代の選手のなかにも、伸びている選手はいるわけです。国際舞台を経験できるのは素晴らしいけれど、それがすべてじゃないでしょう。」
──現在の日本代表で主力となっている遠藤保仁選手も、五輪はバックアップメンバーでした。
「僕が出場したシドニー大会ですね。彼もチームと一緒に現地へ行ったけれど、ベンチにも入れなかった。それからすごく努力をして、いまの立場を築いていったと思う。」
「悔しさを表に出すタイプじゃないけれど、同じ世代に負けられない気持ちは絶対にあったはず。成長するための環境を周囲から与えられるよりも、自分で勝ち取っていくほうが本物の実力じゃないかと感じますよ。」
ロンドン五輪の予備登録メンバーは6月14日に発表されたが、このインタビューは6月上旬に行なわれた。アツさんは関塚隆監督の選考を知らずに語っているのだが、それでも、論点はピタリと当てはまっている。
──オーバーエイジを使うか否かは、アジア予選を突破した直後から絶え間なく論じられてきました。
「このチームが強くなる、結果を残せるための、一番の選択をしてほしいですね。」
ロンドン五輪の予備登録メンバーは6月14日に発表されたが、このインタビューは6月上旬に行なわれた。アツさんは関塚隆監督の選考を知らずに語っているのだが、それでも、論点はピタリと当てはまっている。
──オーバーエイジを使うか否かは、アジア予選を突破した直後から絶え間なく論じられてきました。
「このチームが強くなる、結果を残せるための、一番の選択をしてほしいですね。」