木下ほうか独占インタビュー!木下ほうかさん本人からプレゼントも!
『グレイトフルデッド』をひとことで言うと…
『グレイトフルデッド』には「ブラックコメディー」というキャッチがついていますが…
会議でキャッチコピーを決める時、僕は、「純愛映画」でもいいと思いました。でも、「ブラックコメディ」と言い切ってしまうその一種の“無責任さ”がいいと思いました。笑えるかというとそうではなく、ちょっとふざけているという感じでしょうね。
出来上がったものを初めて観た時に、僕は…泣けました。主人公の辛さとか動機とか…これ以上はまだ言えないけど、そこにね。
作品を振り返った時、“愛すべき人物”と感じたのは誰でしたか?
矢部太郎演じる“村佐古”ですかね。愛すべきというか、可愛かったですね。僕的に一番思い入れがあった役と言ってもいい。
あと、思い入れという点では笹野さんです。この映画を作る上での監督の希望でもあったキャスティングで、最初、シナリオをご覧になった時は戸惑われてらしたけど、結果的に引き受けてくださったことは大きかったです。
撮影中の印象的なエピソードはありますか?
さっきもお話した笹野さんに叱られたことは印象的でした。あとは、撮影期間が実質10日間で…時間がなさ過ぎた。それで結構苦労したことかな。2年前の冬、山梨で合宿体制で撮ったんですけど、寒さはもちろん、ハプニングも多くて…。
ハプニングですか?
最終日にカメラが壊れてしまったりね。それで東京までカメラを取りに返って。取りに行っている間は撮影がストップするから、結局、大切な夜のシーンが撮れなかったり、とにかく撮影でのアクシデントが多かった。アクシデントのせいで撮影にご協力いただいていた地元の方にご迷惑をおかけしてしまって、土下座して謝ったこともありました。日数や予算を考えると「じゃあ別の日に別の場所で」というわけにはいかないんですよね。
『グレイトフルデッド』の見どころや注目して欲しいところはどこですか?
そういう意味では「ない」ですね。たとえば「ブラックコメディ」と謳ったところで、そうは受け取らない人もいるでしょう。感じ方って人それぞれですから。こちらが決め打ちで言っても…。
ただ、この作品はいろんなことを考えさせ、感じさせてくれる作品だと思います。単純に楽しいと思ってくれる人もいれば、現代の…社会の構図を考えさせられ、身に染みて思い知る方もいるでしょう。話ではなく役者個々のインパクトに目が行く方もいるでしょう。でも、それでいいんです。構えて観るのではなく、自由な気持ちで観て、自由な感想を持って欲しい。
だって、どんな見方をしようと、感想を持とうと、観た人の心に一石を投じる力のある作品だと思っていますから。
11月1日(土)より、新宿ミラノほか全国順次ロードショーです。ぜひ、劇場に足を運んでください!
多くの作品に出演されている木下さんですが、今後のご予定は…?
現在上映中の、唐沢寿明さん主演の『イン・ザ・ヒーロー』に出演しています。10月18日には『いつかの、玄関たちと、』が公開になり、来春には出演とキャスティングプロデューサーをつとめた、遠藤憲一さん主演の『木屋町 DARUMA』が公開されますのでご覧ください。あ! もちろん『昼顔』もお願いします! 絶対、みなさんの期待を裏切らないものになりますから。乞うご期待!
取材・文/C&E Store 米田瑞余
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©2013「グレイトフルデッド」製作委員会
11月1日(土)より新宿ミラノほか全国順次ロードショー
greatfuldead-movie.com
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ご提供数 : 1名様
応募締切 : 10月6日(月)10:00まで