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放送作家内村宏幸独占インタビュー

──当時は、放送作家という存在もご存知なかったっていうことですけど･･･
そうですね。
有名な方はいらっしゃったけど、どういう仕事をするとか、全く･･･
まさかっていう感じですよね。

──コント番組がメインとのことですが、作品は常にストックしておくんですか？
人それぞれやり方はあると思うんですけど、基本的には締切というものがあって･･･
書かなきゃいけない、穴を開けるわけにはいかないので。
スゴイ絞り出して･･･
締切が決まってますから、そこまでには。
「書けませんでした」じゃクビになりますから。
他にもいっぱいいますし。
書けないってことは一度も無かったですね。
何か、無理矢理でも生み出して･･･

──無理矢理に生み出すのと、余裕があってフッと思い付いたイメージのときと、出来栄えに差がありますか？
両方のパターンがありますけど、だいたい切羽詰ってフッと思い付いたときのほうが良いのができますね、僕の経験上(笑)
よく、“降りてきた”って表現をするときがありますけど、そんな感じで、多分追い詰められてるからだと思うんですけどね。

──キャリアと実績があって何十年もやって来ているというのは、評価され続けているっていうことですよね。
そういうことだと思いますけどね。
でも、今でも不安ですよ。
ある日突然いろいろな理由で終わる番組もありますからね。
それは何本も経験していますから。

──放送作家さんの中でも専門分野ってあるんですか？
もちろん、ありますね。
僕はコント番組をメインにずっとやってきましたけど、中には全然コントを書けないっていう人もいるんですよね。かと思うと、クイズが得意だったり、ゲームを考えるのが得意だったり。
クイズ作家って言われている人たちもいますし、それでレギュラーを何本も抱えている人もいます。
スポーツ番組を専門にやっているとか。
放送作家の中でもいろんなジャンルがあるんです。

──スポーツ番組の作家さん？
スポーツニュースだったり、オリンピックの中継だったり。
いろんなジャンルにいるんです。

──報道番組にもですか？
報道にもいますね。
構成を考えたりですよね。
台本を書く人は必ずいるので。
もちろん、ディレクターで自分で書いちゃう人もいるんですけどね。
多分、よっぽど特殊な番組だったり小規模じゃなければ放送作家がいると思いますよ。

──今は放送作家っていう職業が、とても良いイメージというか･･･
“放送作家”っていう肩書きの有名人の方もいらっしゃるじゃないですか。
あー、いますよね。
高田文夫さんとか、秋元康さんもそうですし。
放送作家から始まったんですもんね。

──放送作家を目指している人も多いと思うんですが。
目指している人はいっぱいいると思います。
ただ、なり方が分からない。
僕は目指していたわけではないけど、どうやってなったら良いかわからないっていう話はよく聞きます。

──実際、どうすれば？
何パターンかあって、ひとつは放送作家用のスクールに通うか、放送作家だけがいる事務所があるんですけどそこに採用されるとか、芸人さんと仲良くなって売れてないときに一緒に成長していくとか、いろいろなパターンはありますよ。