2021年5月2日(日)から4日間、千葉市蘇我スポーツ公園にて「JAPAN JAM 2021」が2年ぶりに開催されている。初夏の陽気の下で行われる都市型野外フェスの1日目、LOTUS STAGEに男女ツインボーカルの3人組グループ・Awesome City Clubが登場した。
『ROCKIN’ON JAPAN』総編集長の山崎洋一郎が挨拶の後、メンバーを呼び込むと、atagi(Vo,Gt)、PORIN(Vo,Syn)、モリシー(Gt)らが拍手に包まれながらステージに登場。
atagiの「Awesome City Clubでーす!手拍子とかで楽しんで下さーい」という声と共に昨年10月にリリースされた配信シングル曲「ceremony」からライブをスタート。緩やかでジャジーな雰囲気のナンバーにオーディエンスが体を揺らし始めると、会場は多幸感あふれる柔らかな雰囲気に包まれていく。
atagiが「楽しんでますか!JAPAN JAM!」と問いかけるとすぐに、メンバーそれぞれがサンバのような軽快なリズムを奏で始め、2曲目の「Sing out loud, Bring it on down」へ。PORINはフロアタムを力強く叩きながら生き生きとした表情を浮かべている。アダルトな雰囲気あふれるメロディーに、会場はすっかりAwesome City Club色に染まっている。
PORINが「おはよう!JAPANJAM。会いにきてくれてありがとう!特別な日にしよう」と声を上げると、バンドはぐっとスピードを上げて3曲目「アウトサイダー」へ。タイトなリズムとグルーヴィーなベースラインでグイグイとオーディエンスを引っ張っていく。サビでは高く掲げた手を左右に振って盛り上がる。その光景に、まだ完全とは言えないが”フェス”が帰ってきたという嬉しさと懐かしさが入り混じる気持ちを感じずにはいられない。
間髪入れずにオーサム流のパーティーチューン「Don’t Think, Feel」を披露。コロナ禍での開催とあって、ソーシャル・ディスタンスが取られたフロントエリアでも観客は思い思いに体を揺らす。特徴的なシンセフレーズと共にオーディエンスのクラップを煽るとatagiが「今夜だけは間違いじゃない事にしてあげるー!」と高らかに叫び、5曲目をスタート。4つ打ちの軽快なリズムに会場のボルテージは一気に駆け上がっていく。
MCパートでatagiは、「どうもありがとうー!楽しんでますか?JAPAN JAM」、「無事このイベントが開催できたことを僕たちもうれしいと思うんですけど、それと同時によく信じてチケットを取って来てくれました。ありがとうございます。みなさんに改めて感謝の言葉を伝えたいと思います」と会場に駆けつけてくれたファンへの感謝の気持ちを語った。
そしてatagiは続けて「つい先日リリースした楽曲をやりたいと思います。またたき」と言い、4月21日にリリースされたばかりの新曲「またたき」へ。しっとりとした切なげなナンバーに、PORINの凛とした佇まいとハイトーンが重なり、より一層心が締め付けられるような切なさがこみ上げてくる。
そしてラストを飾る楽曲は、映画『花束みたいな恋をした』のインスパイアソングとしてリリースされ、各配信サイトで上位にランクインするなど、多方で話題を呼んでいる「勿忘」だ。男女ツインボーカルの憂いを帯びたハーモニーが、会場中を切なげな雰囲気に染め上げた。最後にatagiは、「今日はどうもありがとう。Awesome City Clubでした!この後も楽しんで」と言ってステージを後にした。
2021年5月2日(日)
JAPAN JAM 2021 Awesome City Clubセットリスト:
M1.ceremony
M2.Sing out loud, Bring it on down
M3.アウトサイダー
M4.Don’t Think, Feel
M5.今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる
M6.またたき
M7.勿忘
情報提供元:WWSチャンネル
記事名:「【ライブレポート】Awesome City ClubがLOTUS STAGEのトップバッターで登場!人気曲「勿忘」を含む7曲を披露。<JAPAN JAM 2021>」