INTRODUCTION
本年度アカデミー賞外国語映画賞最有力 |
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新進気鋭の監督と驚くべき“新人女優”の運命の出会い。 ヒロインを演じるのは、自身もトランスジェンダーの歌手であるダニエラ・ヴェガ。トランス女優として初のオスカーノミネートもささやかれる注目の逸材だ。監督は、パブロ・ララインを輩出するなど躍進目覚ましいチリ映画界が生んだ才能、セバスティアン・レリオ。自身の前作『グロリアの青春』(13)がジュリアン・ムーア主演でハリウッドリメイクが決定するなどさらなる注目が集まっている。プロデユーサー陣は『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』『ありがとう、トニ・エルドマン』などの実力派が集結。 “人生の向かい風”を象徴する嵐の中を歩いていくシーンなど、ラテンアメリカ独特のマジックリアリズム的世界観で表現される場面も忘れ難い。また、劇中の音楽もマリーナの心象を語り、ダニエラ・ヴェガ自身が歌うヘンデルのアリア「オンブラ・マイ・フ」や、アレサ・フランクリンが歌う「(You Make Me Feel Like)A Natural Woman」は、どんな時も当たり前に“ありのままの女”でいさせてくれる人への深い想いが胸を打つ。 |
STORY
逆境に負けず、自分らしく生きたいと願う ウェイトレスをしながらナイトクラブで歌っているマリーナは、年の離れた恋人オルランドと暮らしていた。マリーナの誕生日を祝った夜、自宅のベッドでオルランドは突然意識が薄れ亡くなってしまう。最愛の人を失った悲しみの最中に浴びせられる不躾で容赦のない差別や偏見を浴びせられる。ふたりで暮らしていた部屋から追い出され、葬儀にも参列させてもらえない。マリーナにとって、ただ愛する人に最期のお別れを告げたい、それだけが唯一の望みだった――。理不尽な現実を乗り越えて前を向いて歩き始める彼女の姿に、観る者はいつの間にか共感し、幸せを祈りながらエールを送ってしまうはずだ。 |
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CAST & STAFF
監督・脚本:セバスティアン・レリオ『グロリアの青春』『Disobedience』 出演:ダニエラ・ヴェガ、フランシスコ・レジェス、ルイス・ニェッコ 2017年/チリ・ドイツ・スペイン・アメリカ作品/スペイン語/104分/原題:Una Mujer Fantástica/英題:A Fantastic Woman |
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愛する人に最期にもう一度会いたい。そのためなら人生の向かい風だって怖くない─。 |
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『ナチュラルウーマン』 |