INTRODUCTION
2014 年度 ヴェネツィア国際映画祭 審査員特別賞 金のビサト賞受賞 |
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『ミツバチのささやき』『友だちのうちはどこ?』。あの名作の系譜に名を連ねる、新たなる傑作の誕生。 闘いに敗れ、置き去りにされた闘犬シーヴァスと、その不屈の強さを信じて、全身全霊を注ぎ込む少年アスラン。 射るような澄みきった目を持つ少年は、純白の闘犬と出会い、その凛とした佇まいと神々しいまでの存在感に惹かれ、かけがえのない関係を築き始める…。トルコ、アナトリア地方の広大なロケーションをバッググラウンドに、これまでに見たことも感じたこともない、研ぎ澄まされた映像美の中に描かれる少年と闘犬の物語。『ミツバチのささやき』『友だちのうちはどこ?』の名作を連想されるその不思議な世界は、あなたの心を捉えて離さないことだろう。 奇跡のようなショットの連続に圧倒される映画体験。 第67 回カンヌ国際映画祭(2014)でパルムドールを受賞した『雪の轍』のヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督やカンヌ及びヴェネツィア国際映画祭で高い評価を得ている『ソウル・キッチン』のファティ・アキンなど、このところ台頭目覚ましい、トルコ映画の新しい波。その流れの中に、全く新しい才能が加わった。初の長編映画である本作で、いきなり第71 回ヴェネツィア国際映画祭(2014)審査員特別賞を獲得し、鮮烈なデビューを飾ったカアン・ミュジデジ監督である。彼は、ヴェネツィア以降も数々の国際映画祭に招待され、次回作が最も期待される監督のひとりとなった。 さらに特筆すべきは、監督が100 人以上の地元の子どもたちの中から発見したアスラン役のドアン・イズジ少年の存在感。彼の奇跡的とも思える自然体の演技は、ヴェネツィア国際映画祭では、金のビサト賞を、フランス・アンジェフィルムフェスティバルでも主演男優賞を獲得するほど大きな話題を集めている。 |
STORY
トルコ東部。アナトリア地方。11 歳の少年アスランは、ひょんなことで、傷つき瀕死の状態だった闘犬シーヴァスと出会う。同じ頃、彼の学校では「白雪姫」の学芸会の準備が進んでおり、彼が演じたかった王子さまの役には村長の息子オスマンが選ばれ、更に彼が面白くなかったのは、密かに想いを寄せていた美少女のアイシェが白雪姫役に抜擢されたことだった。そしてあろうことかシーヴァスを傷つけ勝利したのは、オスマンが飼っている闘犬ボゾだったのだ。クラスメートたちよりも一際小柄で、いつも周りから軽く扱われてしまうアスラン。でもシーヴァスが強くなれば、自分も強くなれるような気がするし、きっと周りも自分に一目置いてくれて、アイシェさえ無視できない存在になれるだろう。アスランは学校に通うことを止めて、シーヴァスとの時間に没頭する。そして遂に、シーヴァスとボゾの決戦の時はやってきた━。 |
CAST & STAFF
監督・脚本:カアン・ミュジデジ(長編第一監督作品) |
映画 『シーヴァス 王子さまになりたかった少年と負け犬だった闘犬の物語』の劇場招待券を5組10名様にプレゼント
2014 年度 ヴェネツィア国際映画祭 審査員特別賞 金のビサト賞受賞 |
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『シーヴァス 王子さまになりたかった少年と負け犬だった闘犬の物語』 |