トム・ハンクス

２年連続アカデミー主演男優賞を受賞した、ラングドン教授役を演じたトム・ハンクス。3年ぶり6回目の来日。
代表作：アポロ13　フォレスト・ガンプ／一期一会　グリーンマイル　 ターミナル　プライベート・ライアン

ラングドン教授は『ダ・ヴィンチ・コード』での経験を生かして、今回の事件に挑んでいったわけですが、この『天使と悪魔』の注目すべきポイントの一つは全く関係のない一人の人間が犯罪と戦うだけでなく、法王の選挙にまでかかわってしまうといった壮大なスケールの冒険に巻き込まれていったことだと思います。

僕の中でラングドンという主人公は大学の教授なわけですが『シャーロック・ホームズ』や『インディー・ジョーンズ』のように知的で不偏的なヒーローになりうる人物であると思います。 そして、そんなヒーロー役を６作でも７作でも取りたいと思うのですが、そこはダン・ブラウン、ロン・ハワード監督はじめ関係者の気持ち次第ですかね。

ロン・ハワード

『コクーン』『バックドラフト』『アポロ13』などのヒットにより一流監督となり、2001年『ビューティフル・マインド』でアカデミー賞監督賞を受賞したロン・ハワード監督。

ラングドン教授を主人公にした作品はこの『天使と悪魔』が２作目になるのですが、前作の『ダ・ヴィンチ・コード』では全く危険とは無縁の独創的なキャラクターではあるけれど、学問を教える立場の人間である大学の教授が突然サスペンスの世界に引きづり込まれ、右も左もわからないまま知識と経験で数々の謎を解き明かし、心理を追求し進んでいったわけですが、今回の『天使と悪魔』では『ダ・ヴィンチ・コード』での経験でラングトン自身も成長していて、自らが謎を解くために何を知ればよいのかを考え行動を起こしていったため前作よりも拍車をかけたアクションと推理でよりテンポの良い作品に仕上がったと思います。

ブライアン・グレイザー

ロン・ハワード監督、トム・ハンクスといえばこの方というほど、一緒に行った作品は多数。
大ヒットシリーズ『24』も手掛けた名プロデューサー“ブライアン・グレイザー”

トムと一緒に再び仕事ができたことはっとても貴重な体験で、喜びと感謝を感じています。 『ダ・ヴィンチ・コード』の第２弾ということで、もちろん前作を超える作品を作り出したいという気持ちは強かったのですが、主人公の『ラングドン教授』のキャラクター性はすでにトムの中で出来上がっていたこと、また『天使と悪魔』の原作は『ダ・ヴィンチ・コード』よりもより映画にふさわしいストーリーであったこともあり、迫力のあるアクションとスピード感あふれるテンポで前作を超える作品に仕上げられたと思います。

アイェレット・ゾラー

ヒロインヴィットリア役を演じたイスラエルを代表する女優のアイェレット・ゾラー。
代表作：熱砂に抱かれて 　　ミュンヘン　　　　バンテージ・ポイント

とても素晴らしい経験でした。
こんなアカデミー賞受賞の監督と俳優さん２人と同時に仕事ができるなんて経験は２度とできないのではないかと思われるほど楽しくて貴重な体験で、死んでも私の中の大切な思い出になると思います。
また、このような仕事ができることを祈っています。