クラシコ 後編
前回のクラシコの続き。
バルサの戦いに関しては前回書いたけれど、今回はレアルに関して。
レアルは自分達の実力を発揮しなかったのが大きな敗因。
バルサのファーストプレスの精度が落ちている事からレアルは十分に自分達でサッカーを作りあげる事が出来たはずだ。
モウリーニョ時代のレアルにはチャビ・アロンソ、エジル、モドリッチといったゲームを作れる選手を3~4人を同時に起用していた。
もちろん、未だチームとして完成していないとも言える、しかし今回の選手起用ではレアルの持っている実力は出せないメンバーだった。
もちろん、チャビ・アロンソを怪我で欠いているのは大きいが、代役を務める選手の起用法はあったはずだ。
起点となる選手がいなかった事からモドリッチが下がってボールを受けに行く事によって前方で試合を作れなかった。もっと自分達でボールを保持して戦いを仕掛けていれば違った結果になっていたはずだ。
その起用法から見れるのはアンチェロッティがクラシコと言うビッグゲームでバルサを意識しすぎるがあまり慎重になりすぎた臆病さが感じられる。
しかし、この慎重になりすぎる戦い方はアンチェロッティだけでなくクラシコを初めて戦う指揮官全員、モウリーニョにしてもペジェグリーニにしても同じだった。
その結果がカンプノウでの敗戦に繋がっている。
アンチェロッティは慎重になり過ぎたがあまり、ベンゼマもイスコもスタメンで起用しなかった。
バルサ相手に臆病になってしまう結果は敗戦だ。
今回のバルサから感じられるのはこれからチャンピオンズリーグで勝ち上がるにつれてヨーロッパの強豪、マンチェスターシティー、ユベントス、バイエルン・ミュンヘン、ドルトムントの様なポテンシャルのあるチームと戦う時にかなり苦しい展開になるという事。
今回のクラシコもレアルが本来の攻撃力を生かす、自分達の戦い方をしていればバルサを苦しめる事は十分に出来たはずだ。
全てはバルサのプレスの質が下がっている事から、他のヨーロッパのチームがバルサを意識せずに自分達の戦いをすればそのチームにも打倒バルサのチャンスはある。
そんな一面も見れた今回のクラシコだった。
レアルがホームでどれだけ自分達の戦い方をするかが次のクラシコの鍵となるだろう。