バンドマンの街に出掛けてもバンド友達に声を掛けられる事が滅多になくなった
幸いなことに今でも現役でバンド活動をやらせてもらっとることもあってファンの子に声を掛けてもらう事は増えたけど友達がバンドマンの街から消えて行くのは寂しいことだ
数年前は渋谷のセンター街の居酒屋で打ち上げやれば必ず別の席で友達が打ち上げしとって大宴会になったり
下北沢の王将に行けば必ず誰かに会っちゃって軽くメシを食いに行っただけなのに朝まで飲むはめになったり
でも今はその“バンドマンのオアシス”下北王将に行っても誰にも声を掛けられずにすんなり帰れることの方が多い
いつまでも現役でおるってのは難しい
何も考えずにただ夢だけ持って上京しちゃったアノ頃に出会った仲間達のほとんどが、今は生活の中心がバンドじゃなくなっとる
結婚したり子供が出来たりしてマイホームパパになるのも素晴らしい人生だ
他に夢を見つけてそれに向かって突き進んどるならそれもまた最高な人生
ワシもバンド以外にいろいろやってきた
料理の世界で繁盛店を出してみたり
役者として毎週ドラマに出させてもらったり
ラジオのDJやったりエッセイもいっぱい書いた
なぜか映画とかテレビ番組を制作しとる映像会社の会長もやっとる
でも結局は『唄』しかないんよ
今後も役者もやるしラジオだってやるし自転車屋さんだってやりたいけど
いつまでも泥臭いバンドマンでありたい
いつになるか分からんけど最終的には“一人”で唄をうたう時が来ると思っとる
生きとるうちはずっと唄い続けると決めた以上、その覚悟は昔から出来とる
だからこそバンドをやれとるうちはバンドに全てを懸けたいんよ
最近こんな事ばっか考えとったんよ
節目みたいなもんかな
こんな節目の時っていつも宮ちゃんに電話して一緒に飲んだりしとったんよな
先輩だけど友達でライバルで、見栄を張り合ったりもするけど飲み進むうちに結局はカッコわるい部分も本音も出し合える不思議な関係
最後の最後までバンドをやることを諦めんかった人
ワシにとっても本当に大事な人だったんだ
ワシも仲間にとってそんな存在でありたい
去年の秋からずっと自問自答の日々で周りのことを考える余裕がなかったんけど、ようやく道が開けたところ
今、オマエがココに居るのってバンドをやるためだったんだら?
もう一度、思い出せ
とりあえず身近な奴からおせっかいを始めたので覚悟しといて(笑)
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