まだ故郷に居るころ憧れとった甲州街道
甲州街道はもう秋なのさ
今は空っぽの部屋から見渡せる甲州街道
甲州街道はまだ春なのさ
ちょうど昨日、ギター1本しかない部屋で何でか久しぶりに唄ったラプソディ
何も考えずにギターを抱いたら自然と口から溢れたラプソディ
スーツケースひとつで僕の部屋に転がり込んでもいいんだぜ
大丈夫大丈夫きっとうまくやれるさ
ワシはバンドマンだで唄うよ
もう二度と背中を見ることは出来んくなったけど
ずっと唄うよ
元気になったらまた一緒に酒呑んでゲンコツもらえると思っとったのに
あの時は無礼にもちょっとだけバカにした自転車にも今は夢中になれたのに
長くゆったりした旅に連れてってもらえるような自転車を手に入れたのに
ふざけんな!
でも
ありがとー!
初台のライブに自転車でふらっと遊びにきてヘルメットとピチピチジャージのまま飛び入りで雨上がりの夜空にをぶちかましてくれた僕の好きなおじさん
会場を一瞬でジャックしてすぐに颯爽と甲州街道を走り去ってった僕の好きなおじさん
ワシにとってこれが最後の僕の好きなおじさんとの思い出
本当にありがとー
これ以外に言葉が見つからんわ
溢れる熱い涙
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