80后
中国映画「80后」(原題:天长地久)
邦題:永遠の天
この映画を今日はじめて観ました。
昨年の東京国際映画祭に出品された作品で、
中国の新人女性監督李芳芳の初長編作品。
この映画で、監督、主演の刘冬,黄明のことを
はじめて知りました。
まだ、観終えたばかりでうまく言葉にできませんが、
みんなにお勧めしたい。そう思う中国映画です。
80年代生まれで、北京に1999年から2005年までいた
私にとって、中国で80后=balinghou(80年代以降に生まれた人たち)
と呼ばれる青年たちが猛烈な勢いで変化していく中国の社会、
経済成長の中で、永遠に変わらないもの(天长地久)
愛を求めて成長していくラブストーリーには、
いろんな思いが私も交差し、募って熱い涙が止まりませんでした。
90年代、まだカセットテープが主流の時代、齐秦の曲が流行ていたあの頃。
2001年7月13日、2008年のオリンピック開催国が
北京に決まったあの瞬間。
2003年4月1日レスリー・チャンの突然の逝去。そしてSARS。
苦しいことも、嬉しいことも、大学や会社など集団の中で
様々経験したあの頃・・・。
私も中国の友人たちと時を共にしました。
一人っ子世代特有の孤独感と連帯感?!
経済成長の中で求められるのは、精神性的なもの。
永遠に変わらない愛を必死に求めあう彼らに
心を打たれました。
それはいつの時代も、どこでも誰もが求めていること。
その心肝をこの作品では80后の人たちを通してに見事に
繊細に描き出されていて、脚本や編集、映像すべての
素晴らしさにとても感動しました。
人の痛みが小さい頃からずっとわかってあげられる
黄明演じる明遠の優しさに終始ぐっときてしまいました。
そして主役の刘冬さん
(どこかマギーチャンにも似た中央戯劇学院卒業の)
この女優さんの魅力と演技力には言葉にならないほど、
魅了されてしまいました。。。
またいつか、この作品を繰り返し観たいと思う
すばらしい映画でした。
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